2012年2月20日、ロンドンファッションウィークでクリストファー ケイン(Christopher Kane)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。
アル・パチーノ主演映画『クルージング(Cruising)』がインスピレーション源となっている今シーズン。アンダーグラウンドのクラブシーンを思わせる、パープル、レッド、ブラック、ブルーといったダークカラーで構成されており、ブラックとシックなジュエリーカラーの組み合わせが艶やかさを放っている。前半に登場したピンストライプのピースはシャープな印象。ブラックミンクのストライプコートはラグジュアリーとロックテイストが見事にミックスされている。ブルー、パープル、レッドが怪しげに光る波紋プリントのドレスはダークなムードを盛り上げた。
後半には、 はっきりしたフラワープリントが華やかな雰囲気をプラス。ゴシックテイストも醸し出す大きなローズプリントのパープルドレスが印象的だ。同じ色合いのレオパードジャケットと合わせたルックもユニークなセンスが光るスタイリングだ。マルチカラーのフラワープリントはエッジィなその輝きが、都会のネオンによってさらなる魅力を放つだろう。パンク・ロック精神を根底にもつクリストファー ケインならではのダークな世界観に、招待客の誰もが魅了されたコレクションとなった。