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元オアシス、ノエル・ギャラガーにインタビュー - ソロアルバム『フー・ビルト・ザ・ムーン?』の魅力

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元オアシス(Oasis)のノエル・ギャラガーによるソロ・プロジェクト「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」第3弾となるアルバム『フー・ビルト・ザ・ムーン?|Who Built The Moon? 』が、2017年11月22日(水)より日本先行で発売される。

ノエル・ギャラガー インタビュー|写真1

プロデューサーはデビッド・ホルムス

2015年3月、ノエル自身がプロデュースを手掛けた『チェイシング・イエスタデイ|Chasing Yesterday』以来となる新作『フー・ビルト・ザ・ムーン?|Who Built The Moon? 』。同作では、テクノ・エレクトロニック界の大御所DJ、トラックメイカーであり、映画『オーシャンズ』シリーズなど、ハリウッド映画のサントラでも知られるデビッド・ホルムスがプロデューサーを務める。ホルムスのことを「ずっと彼のファンだったし、彼の作品はみんな好きだった」と語るノエル自身のアプローチにより実現した、強力タッグだ。

アルバムについて、ホルムスは「新作を聴いたら人々は驚くことだろう。過去のノエルの曲の多くはミッド・テンポだが、この作品はかなり面白いことになっている」と語る。制作当初、ノエルは本作がどうなっていくのか、「何が起こっているのか、さっぱり分からなかった。」と話す。ホルムスがノエルに「これまでとは違うことを何かやってみて」と伝えるなど、手探りの状況から製作がスタート。しかし、方向性が見え始めると次から次へと作品が発展していったという。

これまでとは一味違うノエル・ギャラガーの魅力を凝縮

本国のレーベルによると、ベルファストとロンドンで制作された本編となる11曲は、フレンチ・サイケデリック・ポップ、クラシック・エレクトロから、ソウル、ロック、ダンスまで“洗練されたアドベンチャー”が楽曲に凝縮されているとも述べている。

アルバム収録曲の中で、先行して発表された「ホーリー・マウンテン」のインスピレーション源は、“女性たちの素晴らしさ”だという。ポール・ウェラーが参加し、アルバムで最初にレコーディングされたこの曲は、シンプルだがこれまでで最も喜びが感じられる仕上がりだとノエルが述べている。また、爽快感と疾走感、そして至福感を抱かせるとも。これまでとは一味違う、ノエル・ギャラガーの魅力にあふれた一曲だ。

なお、世界ボーナス・トラックとなるアコースティック曲に加え、日本盤CDにはもう1曲追加され、計13曲が収録予定。加えて、日本では独自企画となるDVD付きの初回限定デラックス盤も同時発売される。

ノエル・ギャラガーに最新作『フー・ビルト・ザ・ムーン?』についてインタビュー

刺激的なミュージシャンとともに作り上げた、ノエル・ギャラガーのキャリアにおいても革新的な最新作について、話を聞いた。

ノエル・ギャラガー インタビュー|写真8

Q.『フー・ビルト・ザ・ムーン?|Who Built The Moon? 』の出来栄えはいかがですか?

みんながこのアルバムを聴けば、きっと度肝を抜かれるだろう。まるで俺ではないかのような曲だってあるのに、実は俺の曲に聞こえるんだ。分かるかい?今俺がいる最高の瞬間を感じてもらいたいね。

Q.『フー・ビルト・ザ・ムーン?|Who Built The Moon? 』ではデビッド・ホルムスをプロデューサーに迎えていますね。彼に依頼したきっかけを教えてください。

俺はずっとデビッドのファンだったし、彼の作品はみんな好きだった。彼が素晴らしいから俺のレコードを手がけてもらえば、何かこれまでとは違うことをやってくれるかもしれないと思ったんだ。

俺は50歳なんだが…歳を重ねるごとに、自分以外の誰かに「これまでとは違う何かを試してみなよ」と言ってもらう必要があるのかもしれない。そういう意味で触発され、デビッドと一緒に仕事をするという決断に至ったのかもしれないね。

Q.デビッド・ホルムスと仕事をするのというのは、すごく意外なようで、でも実際に音を聞くとあなたの作曲や声との相性の良さに納得もしてしまいます。

プロデューサーの中には曲を持ってこいと言う人もいるが、彼は何の曲も必要ない、単に一緒に作業をしようと言うんだ。すべての曲を書いたのは俺だけど、どちらかというとスタイルのコラボレーションだ。例えば、彼が提案する、俺では到底考えつかないようなドラムループがスタイルのスタート地点となる。デビッドからは多くのことを学んだよ。

ノエル・ギャラガー インタビュー|写真5

Q.最新作の曲作りに最も影響を与えたものは何ですか?

まず、世の中の情勢が俺のやることに影響を与えることはない。俺の歌は愛、幸せ、悲しみ、喜び、哀愁、恋愛、歳を重ねていくこと、若さ、といったことの普遍の真理を扱っていることが多いからね。音楽はある種の喜びを秘めているべきだと思うよ。憎しみのある現在の世界のあり方を考えると、音楽をもっと世界にもたらすべきだと感じる。

Q.ソロも今回で3作目となりました。これまでとは少し異なる手法だったようですが、制作はどのように進行していったのですか?

かなり早い段階で、俺達のどちらもが完全に満足しない曲はアルバムには入れないということをデビッドとお互いに誓ったんだ。アルバムの本編11曲に至るまで、恐らく50曲はレコーディングしたと思う。実際にデビッドが最高だと思うのに、俺が納得しなくてアルバムに収録されていない曲が4曲ある。何時間も作業して、演奏した中で、僅かな割合だけを最終的に使用するわけだ。時間はかなりかかったよ。

『フー・ビルト・ザ・ムーン?|Who Built The Moon? 』の中の「ザ・マン・フー・ビルト・ザ・ムーン」という曲では7つもの異なるサビを書いたんだ。最初に書いたやつも最高だったが、それでも彼は「うーん。別のを試してみろよ」と言った。そこで俺は別のサビを作っていった。どのサビもすべて素晴らしかったが、徐々に向上していった。8回目までいった時に、やっと「それだ!」とデビッドに言われた。彼は正しかったね。

ノエル・ギャラガー インタビュー|写真3

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