ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2017年9月27日(水)に発表された。
今季のドリス ヴァン ノッテンは楽し気だ。コラージュ、モンタージュ、アッサンブラージュ。大切に作り上げたピースたちを寄せ集め、立体的に重ね合わせ、全く新しい生命体を作る。そんな冒険心と好奇心に溢れた、ポジティブなシーズンである。
まずは素材作りから。ドリス ヴァン ノッテンおなじみのジャカードは、ボタニカルやスターフィッシュ(ヒトデ)をモチーフにしたハッピーな印象。。輝くシルバーや淡いラベンダーなどを使用して丁寧に作り上げた。
そこに交わるシルクプリント。こちらは、1920年代のアール・デコから1980年代の装飾スタイルまでを着想源とした。シュルレアリスムのリップ、ペイズリー柄、幾何学模様…仲良く手を取り合うようにプリントにプリントを重ねてカスタマイズする。
新作ウェアは、心躍る気持ちに反映して軽やかな印象、そしてフェミニンだ。オーバーサイズのジャケットはオーガンザで包み込み、テーラードジャケットはラペルを取り除き、細いベルトでウエストマークする。パンツスーツは柔らかい素材で仕立てていて、鋭さはなく可憐な印象だ。
ストラップのハイヒールサンダルにシャツドレス、シルクスカーフのパッチワークスカート。どれも女性らしく今季らしいアイテムと言えるが、一番のキーピースといえるのはスリップドレスだろう。肌の色とマッチしたヌーディドレスには、長く伸びたビジュー装飾を散りばめて煌きを。モデルの目元、口元には同様にキラキラメイクが施され、耳元ではシャンデリアのようなビジューピアスが瞬いている。