モンクレール ガム・ルージュ(MONCLER GAMME ROUGE)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク最終日の2017年10月3日(火)に発表された。
会場に並ぶ無数のミラーボール。天井からは巨大な球体がぶら下がり、ギラギラと輝いている。ショーの始まりは、そのミラーボールをくぐり抜けるようにダンサー集団が登場。足元にはトゥシューズを履き、つま先立ちでくるくると回る。エレガントな足さばきとは異なり、上半身は力強い動き。手を伸ばし大きく広げパワフルなダンスを見せてくれた。
コレクションピースは、彼女たちの動き、佇まいなどととても重なるところがあった。ベースとなるのは、エレガントな女性らしさ。シフォンやチュールなど軽やかな素材に、フェザーやレースが交わり優しい印象に。
スカートはミニ丈で、花のプリントをあしらったものもある。オフショルダーのトップス、ビジューのついたショートパンツ。ウエストマークまたは絞ってシルエットの緩急を付けて、フェミニンなムードを高める。
そこに無数に散らばる、程よいスポーツテイスト。スウェットトップスやフーディ、小物からはヘアバンドやナイロンバッグ、レッグウォーマー、ナップザックなどが取り入れられた。バレリーナがダンスレッスンを終えた後のようなラフさがそこにはあり、仕上がりはとてもモダンに見える。レイヤードアイテムとして度々登場した、チュールのスカートもバレリーナたちへのイメージに拍車をかけた。
ラストは、幕開けを飾ったダンサーたちの再登場から。そこに、赤・白・青トリコロールカラーのフードジャケットを纏ったモデルたちが加わり、一同に整列。モンクレールらしい迫力あり、思わず写真に収めたくなる美しい演出と共にエンディングを迎えた。