エンダースキーマ(Hender Scheme)の2018年春夏コレクション「BLANK」が、2017年12月初旬より旗艦店のスキマ、ほか取扱い店舗にて順次発売される。
革のスニーカーを“育てる”というイメージで、モノができる過程をデザインするオマージュライン。今シーズンは、シンプルなデザインではあるが、実は手作業によって仕上げられる部分が多い、なによりも手の込んだ逸品だ。
製作にあたって、グッドイヤーウェルテッド製法を応用したスクイ縫いという技術を採用した。デザインのアクセントにもなる、革のフチをぐるりと囲むスクイ縫い部分には、マツヤニを塗り込むことで補強された糸を使用している。植物タンニン鞣しの滑らかなヌメ革の成長とともに、この強靭な糸の風合いの変化も楽しめる。
今シーズンより、新コレクション「ティピカル カラー エクセプション(typical color exception)」がスタート。同コレクションでは、“何か”をイメージさせる典型的な配色を、定番化されているレザーシューズに重ねて、人間がもつ記憶や情報を浮かび上がらせることを目的としている。典型と典型の掛け合わせ。しかし、そこから生まれるのは決して典型的なものではなく、いくらか例外的なものである。
ファーストシーズンでは、チームカラーをイメージさせる配色をピックアップ。パープルとイエロー、ブルーとオレンジ、そしてブラックとホワイト。反対色の組み合わせが生むスポーティーなニュアンスが、クラシカルなローファーと5ホールのレースアップシューズを進化させる。
一風変わったドレスシューズは、中板と言われるミッドソールのゲージを1センチ外に出し、そこに穴をあけてコードを通すことで、ミッドソールに羽根の役割を持たせた。この実験的な構造から「UFO」という名が付けられている。アッパーの丸いシルエットも相まって、まさにUFOを彷彿させるデザイン。エンダースキーマがこれまで培ってきた技術と、ソールのデザインに対する可能性、どちらもを秘めた特別な1足だ。
ベルト部分にツヤのあるガラス、アッパー中央部分のシボ、アッパーフロント部分を取り囲むクロコのエンボス。「single monk mills」には、異なるテクスチャーの革をミックスさせた。また、ソールには個性的な素材を配置し、特に後方は地層のかさなりのようなデザインで仕上げた。さらに底にはシャークソールが重なることによって、軽やかな履き心地を実現している。
「webb」は、ナイロンテープと3mm厚のカウレザーをあわせたサンダル。随所に配された革は、履くたび馴染みより自分の足に寄り添うサンダルとなってくれる。中底には、カウレザーのショルダー部分を使用しているので、足触りもよく蒸れずに履くことができる。底のシャークソールはEVA素材を使用しており、軽く返りがいいのも特徴だ。
エンダースキーマ 2018年春夏コレクション「BLANK」
発売時期:2017年12月初旬~
取り扱い店舗:旗艦店のスキマほか取扱い店舗
・スキマ
住所:東京都渋谷区恵比寿2-17-20 長谷川ビル 1F
Tel:03-6447-7448