3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が、2018年秋メンズコレクションを発表した。

今シーズンのイメージは、「マーケットに出かける」ユニフォーム。買い物というごく日常的なタスクを、クラシックなワードローブで表現した。その一方で、シルエットやディテールに独自の味付けを加え、そんな”当たり前”の中に少しのユーモアを添えて。ブランドを象徴する「日常のロマンス」というスピリットを体現している。

ルックは、ダウンやシャツ、ニットなどベーシックなピースを中心に展開。ジャージのように足首をキュッとゴムで絞ったパンツや、大きなバッグ、そしてスポーティなバイカラーのダウンなどで構成されたカジュアルな装いは、マーケットという日常的な空間を連想させる。カラーもグレーやブラウンなど落ち着いたトーンでまとめている。

一方で、大胆なレイヤードや、アシンメトリックなディテールの処理に、個性を感じさせる。中でもシャツの”遊び”が印象的だ。ブルーとホワイトのストライプシャツには、同じ柄のボリューミーなダウンコートを腰にぐるりと巻きつけて。ベーシックなアイテムでありながらも2つのピースが組み合わさることで、ユニークなバランス感を生み出している。ワンピースのように長いシャツは、片側の裾だけニットからだらりと垂らした。

シューズには、まるで作業靴を独自に解釈したような独特なデザインのものを採用。トウ部分からソールを覆うラバー素材が、丸みのおびたアイコニックなシルエットを生み出している。足の形にぴったりとフォットするようなフォルムが、まるでボトムスと足が一体化しているような有機的な印象を与える。