イギリスファッション界で2011年に最も活躍したメンズウェアデザイナーに選ばれた、クリストファー・レイバーン(Christopher Raeburn)。彼がスイスのアーミーナイフメーカー、ビクトリノックス(VICTORINOX)のメインコレクションのデザインチームにコンサルタントとして参加し、第一弾のプロジェクトとして「PROTECT(プロテクト)」が誕生した。2012年4月2日(月)にはプレス向けのお披露目会が開催され、レイバーンも来日。コレクションについて自ら紹介してくれた。
「PROTECT」という名前には、"人間の体を何かからプロテクト(保護)する"という衣服の役割と、"我々は環境を保護する責任を担っているという"意味が込められている。コレクションはは多機能なウェア6型で展開され、それらはレイバーンが見つけた1970年代のビンテージフィールドジャケットから進化させたもの。
コットンナイロンのパーカ(Insulated Parka Bag、Printed Insulted Parka Bag)は大きなアウターウェアが簡単な6ステップで便利なバックパックバックに早変わり。ベスト(Packable Vest)は8ステップでショルダーバッグに変身する。レインコート(Packable Raincoat)も同様で、収納可能なフード、Inovaフラッシュライトとキーラッチがセキュリティポケットに付けられている。
ブルゾン(Insulated Reversible Liner)はリバーシブル。片面はクロスアンドシールドマークのパターンのキルティング加工で、もう片面は紋章をモチーフにしたカモフラージュプリントになっている。カフと背中のループでInsulated Parka BagやPackable Raincoatの中にボタンを掛けて取り付けることができる。撥水加工のブレザー(Water Repellent Blazer)は収納可能なフード付き、手首には防風カフ、そしてシールド型のエルボーパッチが付いている。
機能素材とリサイクル繊維をミックスさせた丈夫なファブリックを使用し、ユニークで多彩なアイディアによる機能性を持ったアウターのコレクション。モダンでグラフィカルなカモフラージュプリントや、ビクトリノックスのアイコンカラーである赤のパイピングに使用するなど高いデザイン性も兼ね備え、都会の風景にもスアイリッシュになじんでくれる。