アールビーティ(RBTXCO)の2018年秋冬コレクションが、「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W」4日目の2018年3月22日(木)、東京・ヒカリエで発表された。
東京コレクションに初参加となるアールビーティは、「問題をまたがない」をモットーにファッション業界が抱える様々な問題に取り組むブランド。今季のコレクションでは、「極楽・混沌」をテーマに掲げ、様々な素材やスタイルを組み合わせたピースを展開する。
また、ランウェイに登場するモデルたちの採用にも拘り、あらゆる垣根を超えた者たちが集まる。デザイナー・東哲平は、全ての者がファッションを楽しむ権利があるという強いメッセージを発している。
和太鼓の力強い音色が響く会場では、生のボイスパーカッションのライブが行われた。琴の弦を弾くような古代の日本を彷彿させるものから、現代のポップな要素を含んだものまで、音色には様々なアレンジが加えられる。
そこに登場するモデルたちの様は、まさに"混沌"だ。神社に仕える巫女のようなピースを纏っている者から、冠を被り、オリエンタルな柄をあしらったドレスを纏う者、Iphoneを片手に歩く現代的なルックの者まで。モデルの出てくる順番に統一性はなく、突如タイムスリップをしたような感覚に陥る。
散見されたのは、キッチュな絵が描かれたプリント。大仏の顔や、苺、スカル、狐、女性の顔・・・。ひとつのファブリックには、あらゆる要素の入り混じったモチーフが広がっている。フラワーモチーフを描いた、オーガンザのファブリックと重ねられたドレスは、まるで全てのものが1つの花畑の中に広がっているかのようだった。
様々な生地を繋ぎ合わせたハイブリッドなデザインも目立った。オーガンザの羽織物には、チャイナブロケード生地を袖元に、サテン生地を裾に配して。また、レース生地を腰元に巻くなど、スタイリングにもアレンジをきかせる。そこには、何の規則にも縛られないブランドの自由な世界観が広がっていた。
今季のアールビーティのスタイルを決めるのは、デコラティブなフットフェア。モコモコのファーを飾ったサンダルやスニーカーは、ピンクやパープル、ブルー、ホワイトといった、様々なカラーリングで彩られ足元にも個性を与えた。