ネ・ネット(Né-net)の2018年秋冬コレクションが発表された。
今季のテーマは「like pottery」。陶器をインスピレーションの源としたこのコレクションでは、食卓を豊かにしてくれる器のように、生活に溶け込みながらも日常に彩りを添えてくれるピースたちが生み出されている。
リラックスしたムードが漂うワイドパンツやロングスカートには、陶器のモチーフをふんだんに散りばめて。セットアップに映し出されたブラウンとブルーの美しいパターンにも、よく目を凝らしてみると器が隠されている。
陶器をコーティングするうわぐすり・釉薬(ゆうやく)に着想を得たのは、ネイビー、ブルー、淡いグリーン、水色といった味わい深いカラーパレット。
同様に釉薬からインスパイアされた新作バッグも登場する。バッグとポーチの組み合わせを自由に選べる「ピッカボー」シリーズの新作「ピッカボー ポッタリー バッグ(pickable pottery bag)」は、陶器に重ねて焼き上げるとガラス質となりツヤや光沢を生むという釉薬の特質になぞらえて、インナーポーチにクリアトートを合わせて表情の変化を楽しめるようにした。
陶芸家・小島鉄平とのコラボレーションによって生み出されたのは、素朴な色合いのシャツワンピースに姿を現す動物たち。暖かみのある風合いが特徴のスリップウェア技法で陶板に描いた動物モチーフを、テキスタイルに落とし込んでいる。土のざらざらとした表情を再現するために、あえて陶器特有の斑点を残したウェアに仕上げた。飾り皿をそのまま鞄にしたかのような、丸いフィルムのバッグもコーディネートのアクセントとして活躍しそうだ。