スーアンダーカバー(SueUNDERCOVER)の2019年春夏コレクションが発表された。テーマは「Exquisite (Ab)Normality」。究極のノーマルと相反するアブノーマルの共存を目指す。
究極のノーマル―言葉そのもののインパクトは大きいが、ブランドが打ち出すノーマルとは、いわゆる日常に溶け込みやすいデイウェアであること。オフィスに着ていけるジャケット、休日に羽織りたいボンバージャケット、デートにあわせるのはフェミニンなドレス、リラックスタイムに纏いたいスウェットトップス。月曜~日曜までの1週間の生活シーンに寄り添う服作りを目指したのだ。
プレーンでシンプル、その中に溶け込ませたアブノーマルの要素。象徴的なのは、本来は見えていないはずのものをみせるインサイドアウトの手法だ。パイピングや縫い目、本来は洋服の内側のものが表に出ている。ジャケットのポケットは、パイピングが露わになることでその存在感を増し、トップスやパンツの縫い目はサイドラインのアクセントのように変化する。
こだわったのはオリジナルのテキスタイル作り。特に、バンダナ模様は特別だ。シックなネイビーの下地の上で動き回る白色のモチーフ。エスニックなパターンの中には、さりげなくブランドロゴを添えた。
ベーシックウェアでありながら、配色は遊び心満載にセレクトして。発色の良いレッド、イエロー、ピンク、ブルー。差し色として取り入れるのもよいが、複数のカラーをミックスしても品よく決まる。