ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2019年春夏コレクションが、2018年10月13日(土)に東京・日本橋三井ホールにて発表された。
今季のジョウタロウ サイトウのコレクションテーマは“One and Only -唯一無二-”。ランウェイには、和の伝統は受け継ぎながらもモダンな雰囲気を纏った、今までも、これからも、2つとして同じものはない、まさに“唯一無二”な着物たちが登場した。
登場した着物たちは黒や茶色などシックな色が基本。落ち着いた色味の中には、赤や青、黄色などのカラーがアクセントとして用いられている。
“唯一無二”な点は表面に描かれる柄に現れる。2種類の異なる格子模様を組み合わせたものや、夏の花である彼岸花を想起させるような幾何学的な模様のものなど、ジョウタロウサイトウが描く模様は斬新でありながら、伝統的なエッセンスも忘れない。
“夢のはじまり”と名付けられた新作の柄にも注目したい。何種類ものパターンを織り交ぜて完成させた今までに見たことのない一つの模様は、芸術的かつモダンなルックス。ラベンダーとベージュのコンビネーションのこちらは、裏地のスカイブルーと共に爽やかな印象の一着に仕上げられている。
着物と共に個性を主張するのが帯だ。中でも今回のランウェイにおいて複数回登場したペイントアートのような柄が描かれた帯は特に目を惹く一品。現代的なデザインが巧く、和装において必要不可欠なアイテムとマッチした。
コレクション内で新作として発表されたアイテムには“ニット半衿”やパイソン型押しのクラッチバッグなどがラインナップ。新たな素材を取り入れることで、和装というスタイルに今まで無かったユニークな表情が落とし込まれた。