ジェニー ファックス(Jenny Fax)の2019年春夏コレクションが、2018年10月20日(土)、渋谷・ヒカリエにて発表された。
ショーのスタイリングを担当したのは、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「ヴェトモン(Vetements)」を手がけるスタイリスト、ロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)。2018年3月に行われたジェニー ファックスの展示会に訪れた彼女がコレクションを気に入り、今回のコラボレーションが実現したという。
今回のショーのテーマは、「アメリカの田舎に住む太った女の子」。「お母さん」をテーマにした先シーズンを引き継ぐ形で、コレクションを展開させた。レトロな世界観や立体的でユニークなシルエットはそのままに、大人の女性の変化を描いた前回に代わり、少女のどこか夢見心地で温かい空気感を表現した。
パワーショルダーやビッグシルエットで表現された80年代の世界観は、前回よりも更に複雑で大胆にパワーアップしている。トップスは片方の肩だけ盛り上がり、もう片方の肩にはジャケットをぶら下げるように着用し、動きのある遊び心たっぷりのシルエットに仕上げられている。序盤に登場したのは、肩口を極端に強調した、まるでピエロの衣装のようなスーツだ。
チェック柄や花柄が、幼い少女の世界を作り出す。どこか懐かしくレトロなテキスタイルは、アメリカの田舎の少女たちの洋服を参考にしたそう。まるでベルトのように肩から引っ掛けた大きなパンツや、開いたボタンから覗くおヘソが、太った女の子のイメージを表現している。