マックスマーラ(Max Mara)の2019年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)にイタリア・ミラノで発表された。
今シーズンのキーワードは"グラマー"。グラマーなファッションと言えば、しばしばフェミニティを打ち出したピースを連想するが、今季のマックスマーラは、むしろマスキュリンな側面を捉えることで女性の魅力を引き出すアプローチを試みているように感じる。
アウターは、パワーショルダーを採用したボリューミーなシルエットがメイン。ビッグカラーのファーコートやピンストライプのテーラードジャケットなどが登場。ビッグシルエットがメンズライクな印象をもたらしている。ボトムスで目を引いたのは、フロントに膝下から大きくスリットを入れたロングスカート。女性を象徴するアイテムであるが、大胆にカッティングすることでメンズパンツのようなフォルムを生んでいる。
テーラードジャケットにゆったりとしたシルエットのワイドパンツを組み合わせたスーツルックや、ミリタリーなジャケットにカーゴスカートを合わせたスタイルなど、ワークウェアをブランドが得意とするモダンでエレガントなピースへと昇華する手法も見て取れた。
ファスナーを配したビッグポケットは今季の特徴的なディテールの1つと言えるだろう。ボックスシルエットのワンピースやマント風コートなど様々なアイテムに起用されているが、最も注目すべきは、アウターに差し込まれたベスト。メゾンのアイコンであるキャメルカラーのロングコートなどにレイヤードするなど、グラマーなスタイルのアクセントとして遊び心を加えている。