サンローラン(Saint Laurent)の2019-20年秋冬メンズコレクションが、フランス・パリで2019年2月26日(火)にウィメンズと合同で発表された。
スリムなテーラードジャケットまたはブルゾンにクロップドパンツのコンビ、カラーはメゾンのコード・ブラックで。お決まりのスタイルはそのままに、グラフィカルなパターンでアレンジを加えた、今季のサンローラン。
クラシックな4つボタンのパンツスーツにはストライプ模様を、ジャストフィットなレザーブルゾンには白い縦ラインを差し込んで遊び心を加えた。一見、黒一色にみえるジャケットも、リボンテープを規則正しく並べたようにテキスタイルをアレンジして、ストライプ風に。ボアコートやロングスリーブシャツは、身体を横切るように複数のラインが配されボーダー柄になっている。
これらのグラフィカルなパターンは、光の演出によってより際立つことに。フィナーレではブラックライトによる演出が取り入れられたのだが、ブラックライトに照らされた洋服は、暗闇で発光し、白い光の力を借りてボーダー、ストライプ、ドット、ジグザグ模様など、プレイフルな柄を強調させている。
また、プレイフルな模様と並んでアクセントとなったのは、深い紅色。シックなジャケットルックの足元から顔を出す赤いソックスや、ポイントで差し込まれたレッドカラーのレザージャケットは印象深い。ウィメンズ同様に起用されたアニマル模様は、レオパード柄のセーターやブルゾンを生み出し、漆黒の世界で強い個性を放つ。