ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。
今季、ニコラ・ジェスキエール率いるルイ・ヴィトンが掲げたのは「ファッションのビジョン」というテーマ。自分の可能性を確信しこれが進むべき道であるという信念をもつこと、自分のスタイルに自信を持つこと、といった強いメッセージをファッションを通して伝える。
そのテーマが持つパワーは、力強いシルエットで詩的に表現された。大きく張り出たショルダーと、肩のラインを強調させるスリムなウエストライン。このコントラストの効いたフォルムは、ほぼほぼ全てのルックに起用されている。
プリントドレスは、肩から胸にかけて大きなラッフルがあしらわれ、ウエストは太いベルトでマーク。ライダース風のジャケットは、ボックス型のシルエットに整え、身丈を短くカットオフしてウエストマークしている。
スタイリングも相反するものを共存させることで、それぞれの個性を際立たせた。シャツ&タイにパンツを組み合わせた、上品なボーイズスタイルには、懐かしさを感じさせる小花柄のロングベストをレイヤード。ハーフジップのスポーティなトップスには、シンプルなVネックニット&スパンコールスカートを合わせてテイストをミックスさせる。
カラーパレットは、エネルギッシュでパンチが効いている。グリーン、ブルー、レッド、イエロー、ピンクなど、鮮やかなカラーパレットを花柄、ストライプ、チェック、ドットなど様々なパターンと自由な発想で組み合わせる。また、パリの美術館ポンピドゥーセンターを一つのキーワードに掲げた今季は、アーティスティックなモチーフも、ブラウスやレザージャケットなどに取り入れられている。