展覧会「北斎のなりわい大図鑑」をすみだ北斎美術館で開催。前期は、2019年4月23日(火)から5月19日(日)まで、後期は5月21日(火)から6月9日(日)まで開催する。
葛飾北斎「百人一首うはかゑとき 源宗于朝臣」(前期)すみだ北斎美術館蔵
本展では、北斎一門による江戸時代の”生業”を描いた作品に焦点を当てる。今では見られなくなってしまった生業や、現代の商売のルーツになる生業まで、江戸の人々の生活に結びついていた仕事からは、当時の文化や社会の活気を感じることができるだろう。
会場では、仕事の種類ごとに分けて作品を紹介する。中でも注目すべきは、これまで知られていなかった北斎の肉筆画「蛤売り図」だ。たっぷりと貝を詰めた籠を肩にかけ、貝を売り歩く棒手振りの姿は、まさに江戸時代の街の風景の一部であった。この作品をはじめ第1章では、江戸時代のものを売る生業を紹介する。
葛飾北斎「冨嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略図」(前期)すみだ北斎美術館蔵
第2章では、自然の恵みをいただく生業を紹介。「冨嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略図」は、ダイナミックに描かれた波や富士山の立派な風景を中心に、船で漁をする漁師の姿や製塩業の人々が小さく描かれたユニークな構図も見どころだ。さらに第3章では、歌舞伎役者や大道芸人など江戸のエンターテイナーたちが登場する華やかな作品の数々を見ることができる。
【詳細】
北斎のなりわい大図鑑
会期:
・前期 2019年4月23日(火)〜5月19日(日)
・後期 5月21日(火)〜6月9日(日)
※前後期で一部展示替えを実施
会場:すみだ北斎美術館
住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
休館日:5月7日(火)、5月13日(月)、5月20日(月)、5月27日(月)、6月3日(月)
開館時間:9:30〜17:30 (入館は17時まで。)
観覧料:一般 1,000円(800円) / 高校生・大学生 700円(560円) / 中学生 300円(240円) / 65歳以上 700円(560円) / 障がい者 300円(240円)
※( )内は団体料金。
※団体は有料の来場者20名以上。
※小学生以下は無料。
※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を要提示。
※65歳以上は年齢を証明できるものを要提示。
※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの提示で、その付添の1名まで障がい者料金で入場可能。