パリファッションウィークで発表された、ロエベ(LOEWE)の2013年春夏コレクション「Gala(ガラ)」。ダリの妻でありミューズであった彼女の、洗練されエキセントリックなスタイルを、現代の若い女性のためのウェアによみがえらせた。
ガラが、大きなキャデラックをハイスピードで走らせて、カタロニアの海岸を行く姿が、クリエイティブ ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)のイマジネーションを呼び起こした。カダケスの家に咲く、ガラが愛したヘクサリウムの花や、ハンドメイドのレースやバロックのパターン、フラメンコに使うフリンジのスカーフなどが、スペインの伝統的な美しさを湛えている。
MA-1などのアイテムやカーキの色遣いによって、若者のカルチャーからピックアップしたミリタリーのエッセンスをミックス。バッグにもミリタリーのディテールが施されている。レースのようなカットワーク、繊細な刺繍など素晴らしいレザーの技術はロエベだからこそ。今季は軽さも追求され、パンチング加工やメッシュ、チュールなどが多用されているのが特徴だ。
メゾンが誇る伝統と若い感性により、魅惑のモダンラグジュアリーの世界が体現されたコレクション。