ディオール(DIOR)は、サマー 2020 メンズ コレクションでニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、ダニエル・アーシャムとコラボレーション。同コラボレーションは、2020年1月よりディオール ブティックにて順次販売されるほか、一部アイテムは2020年1月8日(水)から1月21日(火)までオープンする伊勢丹新宿店メンズ館1階 =プロモーションでも展開する。
ダニエル・アーシャムは、“フィクションとしての考古学”という独自のコンセプトを軸に彫刻、建築、デッサン、映画など数多くの作品を手掛けてきたアーティスト。生まれながらにして色覚異常であることから、彼の作品は色のない世界が中心だ。しかし、それは、カラフルな色彩よりも強烈なインパクトを残し、世界の人々を魅了する。
キム・ジョーンズ率いるディオールはそんな彼の作品を、サマー 2020 メンズ コレクションでファッションとして昇華した。
サマー 2020 メンズ コレクションでは、近年、ダニエルが精力的に手掛けている作品「Future Relic」シリーズとおなじく、未来のディストピア世界から発掘された日常品をイメージし、バッグやウェアに投影している。
アイコニックな「サドル」バッグや3Dの「DIOR」ロゴが配されたバッグは、発掘物のような風化した風貌だが、その見た目に反する汚れのない白さをもつ。無垢な白を退廃的に表現することが、本物の発掘物でないことを示し、非現実さを感じさせる、まるでアートピースのようなデザインだ。これらは限定エディションとして登場する。
またアクセサリーも注目したいコラボレーションアイテムだ。無垢な白で表現した、風化を想わせるデザインはバッグと同様。チェーンネックレス、ブレスレット、イヤリングなどを用意した。
2000 春夏 オート クチュールコレクションで発表されたディオールの「ニュースペーパー」プリントに改めて手を加えることで、今回はブルゾン、シャツ、プルオーバー、ショートパンツなどのウェアとバッグを制作した。
コレクションにおけるメインのカラーパレットはホワイトだが、アクセントカラーとして、色盲のダニエルが、色覚補正メガネなどによって見た淡いブルーやピンクの色彩も登場している。スニーカーには、その色合いをグラデーションで表現した。
透明のショートブーツもダニエルらしいピースだ。ランウェイでは、「ディオール オブリーク」のソックスと合わせることで、かすんだオブリークのブーツのようにスタイリングされている。