ザ・リラクス社が運営する新ブランド、ザ・クラシック(The CLASIK)が2020年春夏コレクションよりデビュー。ファーストコレクションでは、全11型のメンズアウターを展開する。
ザ・クラシックは、マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)のメンズラインで経験を積んだデザイナー・田中健と、コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)で14年間経験を積んだチーフパタンナーが立ち上げた新ブランド。シーズンごとに1つのアイテムを掘り下げ、特化したコレクションを展開していく。
コンセプトは「ニュークラシック」「ニューオーダー」「ニューモダン」。優雅な90年代モードの雰囲気と、ブリティッシュのクラシックをミックスさせたスタイルに、現代性を反映したウェアを発信する。普遍性や格式を重んじながらも、過去にも現在にも無い独自の仕立てを提案。また、「デザインしない事」をポリシーに掲げており、表層的なデザインではなく、意味や機能的効果に基づいた設計が全てのウェアに反映されている。
例えば、接着芯を可能な限り用いずにふらし芯を使って仕立てることも“意味”のあるポイント。ふらし芯を使うことで、より身体に馴染みやすく、着ていくうちに風合い豊かな表情へと変化していくようになっている。また、コートの裏地にあえて配した肌触りの良いトーマスメイソン(THOMAS MASON)社の生地や、使いやすいポケット位置など、こまやかなディテールにも意味付けがなされている。
デビューコレクションとなる2020年春夏シーズンでは、オーバーサイズとジャストサイズのアウターを仕立て、対照的なシルエットを同時に打ち出すことで、今の気分や独自性を表現。トレンチコートやチェスターコート、ステンカラーコート、モッズコート、テーラードジャケット、ブルゾンなどを揃える。
使用する素材は、歴史的に見て“原点”を感じられる老舗メーカーの生地や、クラシカルで上質なファブリック。ドーメル(DORMEUIL)社のウールナイロンギャバジンや、フォックスブラザーズ(FOX BROTHERS)社の通気性に優れたウール地など、デザイナー・田中の考える「世界最高峰」の素材を採用する。
また、ボタンやファスナーなどの付属はオリジナルで作った物を使用。トレンチコートの袖に配したレザーバックルにはブライドルレザーの別注品を使用し、ボタンは表情豊かな水牛ボタンを採用。レインコートにあしらわれた上品な光沢のスナップボタンは、イタリア・フィオッキ(FIOCCHI)社のもの、ハリントンジャケットのファスナーは、イタリアのランポ(LAMPO)社のものを使用している。