ダウンジャケットの定番ブランド、カナダグース (CANADA GOOSE)。アウトドアシーンでも活躍してくれる防寒性や機能性はもちろんのこと、色展開も豊富で様々なコーデに合わせやすいデザイン性も兼ね備えているのが人気の秘密だ。この記事ではカナダグースの歴史や、ダウンが人気を博している理由を紐解くと共に、トレンドに左右されることのないおすすめ定番モデルを種類別に紹介する。
カナダグースは、1957年、カナダ・トロントの小さな倉庫から誕生。創業当初はウールのベスト、レインコート、スノーモービルウェアを専門とする会社として設立されたが、大容量にも対応可能なダウン充填機を発明したことで、ダウンジャケットの代名詞として世界中にその名が知れ渡るようになる。
カナダグースは今日でも「メイド・イン・カナダ」にこだわっており、2014年にはトロントにグローバル本社を正式にオープン。カナダのアパレル産業における労働市場の6%を雇用していると連邦政府から認定を受けるほどの服飾メーカーにまで成長した。
■極寒の地で働く人々を支えてきた実績
カナダグースが生み出すダウンジャケットの最大の魅力は、極寒の地にも耐えうる防寒性。北極や南極に滞在する研究者やアスリート、エベレスト登頂を目指す登山家などにも愛用されている。また、世界中の寒冷地の映画撮影時の公式/非公式ジャケットに使用されており、スクリーンに登場したこともある。
また、カナダグースの製品の中で最も長い歴史を持つモデル「スノーマントラ パーカ」は、カナダ北極圏の過酷な環境で働く人々の制服に採用されてきた。ブランドが手掛けるすべてのダウンジャケットのデザインに、この「スノーマントラ パーカ」のDNAを受け継ぐ機能が取り入れられている。
■ダウンのエキスパート
暖かさを損なうことなく軽いアウターを作ることができるのは、カナダグースがダウンのエキスパートとして、それぞれの製品にふさわしいブレンドのダウンをセレクトしているから。最高級のダウンを用いて、自社開発した4種類のブレンドを使用している。
■防寒性を保つディテール
モデルによっても異なるが、カナダグースのダウンジャケットには、ディテールにも防寒性を保つための秘密が隠されており、フードにあしらわれたコヨーテのリアルファー、冷気の侵入を防ぐリブニットの袖、裏地にフリースを採用したポケットなどで保温性をより一層高めている。
カナダグースのダウンは、アウトドアシーンでの着用を想定しているため、突発的な気象変化に対応できる機能性を備えているのも嬉しいポイント。強風から顔を守るためフードのつばに調整可能なワイヤーが組み込まれているモデルや、雨風の侵入を防止するディテール、撥水性を備えたマテリアルを採用したモデルもある。
アウトドアシーンだけでなく、街中でも着用したいダウンジャケット。カナダグースは、着用シーンに対応した温度調整に優れているため、そんな願いも叶えてくれる。たとえば保温性を調整できるドローコードをウエストに採用したモデルや、フードのファーを着脱式にしたモデルもある。