映画『エジソンズ・ゲーム』が、2020年6月19日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国公開。主演はベネディクト・カンバーバッチ、製作総指揮は巨匠 マーティン・スコセッシが務める。
世紀の発明王トーマス・エジソンほどの天才にも、最強のライバルがいた。彼の名前はジョージ・ウェスティングハウス。<頭脳でトップに立つクリエイター>であるエジソンに対して、ジョージは<戦略で支配を広げるカリスマ実業家>だ。
映画『エジソンズ・ゲーム』は、アメリカ初の電力送電システムを巡る、そんな2人の壮絶なビジネスバトル<電流戦争>を描いたストーリー。莫大な金が動く特許の争奪戦に、名誉をかけた裁判。その影で横行するスキャンダラスなネガティブキャンペーンと裏取引── 超一流の天才たちによる、息もつかせぬ本気のバトルの全貌が、今明かされるー。
“天才的頭脳”を持つメインキャラクターには、ハリウッドを誇る豪華キャストが集結。『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』で、アカデミー賞にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチをはじめ、『シェイプ・オ ブ・ウォーター』のマイケル・シャノン、『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドらが集う。
トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)
物語の主人公であり、歴史的な天才発明家。白熱電球の事業化を成功させ人々から崇められるが、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男。勝利するためなら手段を選ばない。自らを追い込んでいく。事業家・ジョージ・ウェスティングハウスと、電気を巡る白熱のバトルを繰り広げることになる。
ジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)
裕福な実業家。大量の発電機が必要なエジソンの“直流”よりも。遠くまで安価で電気を送れる“交流”のほうが優れているという考えの持ち主。“交流”式送電の実演会を成功させたことで、エジソンの反感を買い、バトルを繰り広げることにー。
二コラ・テスラ(二コラス・ホルト)
エジソンとウェスティングハウスの対決の鍵を握る若き天才科学者。テスラもウェスティングハウスが提唱する“交流”支持者だったが、エジソンにひと蹴りされてしまう。
エジソンの助手(トム・ホランド)
エジソンのアシスタントを務める。ウェスティングハウスとのバトルの際には、“マスコミを利用する”ことを助言する場面も。
目的を選ばないエジソンと、思いやりに長けたウェスティングハウス。そんな対照的な2人がくり広げる<電流戦争>は、実際ほとんど面会することもなく、“新聞”の記事を通して行われていたという興味深い事実をご存じだろうか?
映画ではそんなリアリティを反映させるために、実際に2人が同じ画面に映ることを大幅にカット。そのため彼らを演じたベネディクト・カンバーバッチと、マイケル・シャノンは、同じ撮影現場を共にする“貴重”なカットを存分に楽しんだという。
なお本作は、2017年にワインスタイン・カンパニーの作品として、全米公開が予定されていたが、共同創業者のハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑により延期。その後101 Studios が配給権を取得し、映画公開を実現した。
この復活劇に一躍買ってでたのは、巨匠マーティン・スコセッシ。当初トロント映画祭で披露された際には、ワインスタイン・カンパニーの圧力もあり、製作陣にとって不本意なバージョンだった為、彼はそれを完成版と認めず製作陣による再編集を支援。最終的に元のバージョンから10分を削り、新たに5つものシーンを追加した“ディレクターズ・カット”を完成させている。