かわぐちかいじ原作の映画『沈黙の艦隊』の続編映画が公開へ。『沈黙の艦隊 北極海大海戦』として、2025年9月26日(金)に公開される。主演は大沢たかお。

緊迫の海中アクションと政治サスペンスを描く『沈黙の艦隊』

前作の『沈黙の艦隊』は、かわぐちかいじが「モーニング」にて1988年から96年にかけて連載していたコミック「沈黙の艦隊」を、大沢たかおが主演・プロデューサーを務め実写映画化したアマゾン(Amazon)オリジナルの映画作品だ。緊迫の海中戦闘アクションと重厚な政治サスペンスを通して、核戦争や国際政治、世界平和についての真摯な問題提起を投げかける。

壮大であるがゆえに実写化不可能と言われていた原作を、「キングダム」シリーズや映画『ゴールデンカムイ』の制作プロダクション・クレデウスと監督・吉野耕平のタッグにより、映像化。日本映画で初めて海上自衛隊・潜水艦部隊の協力を得て撮影した実物の潜水艦と、VFX技術を融合させた臨場感あふれる映像が見所となっている。

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「沈黙の艦隊」シリーズ、これまでのあらすじをおさらい

映画『沈黙の艦隊』では、日米政府が極秘に建造した高性能原子力潜水艦を奪い、大沢たかお演じる主人公の海江田四郎が反乱逃亡。独立国「やまと」を世界に宣言するも、アメリカは「やまと」を核テロリストと判断し撃沈を図った。続くドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ～東京湾大海戦～」においては海上自衛隊をも巻き込んだ東京湾での大海戦が発生。海江田は天才的な操舵で米第7艦隊を圧倒し、国連総会へ出席すべくニューヨークへ針路をとったのだった。

続編映画では物語が第2章に突入

映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』で描かれるのは、『沈黙の艦隊』「沈黙の艦隊 シーズン1 ～東京湾大海戦～」に続く第2章の物語。最も厳しい米軍との戦いであり、随一のバトルシーンである「北極海大海戦」と、連載当時にテレビ特番が組まれるほどの社会現象となった「やまと選挙」を、スケールアップした映像で描写する。

海江田四郎の新たなる戦いの舞台は冷たい北の海。砕ける流氷を回避しながら、最新鋭の潜水艦同士が激しくぶつかり合う緊迫の潜水艦バトルアクションが繰り広げられる。「やまと」の運命を大きく左右する新キャラクターの存在にも注目だ。

映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』あらすじ

冷たく深い北の海を、モーツァルトを響かせながら潜航する〈やまと〉。〈大〉いなる平〈和〉と名づけられた原子力潜水艦は、米第7艦隊を東京湾海戦で圧倒し、ニューヨークへ針路をとった。アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡にさしかかったとき、背後に迫る一隻の潜水艦。それは、ベネット大統領が送り込んだ、〈やまと〉の性能をはるかに上回るアメリカの最新鋭原潜であった。

時を同じくして、日本では衆議院解散総選挙が行われる。〈やまと〉支持を表明する竹上首相は、残るも沈むも〈やまと〉と運命を共にすることとなる。海江田四郎は、この航海最大の難局を制することができるのか。

【詳細】
映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』
公開日：2025年9月26日(金)
監督：吉野耕平
脚本：髙井光
出演：大沢たかお
原作：かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」(講談社「モーニング」)