2020年7月7日(火)に発表された、シャネル(CHANEL) 2020-21年秋冬 オートクチュール コレクション。今回、アーティスティック ディレクターのヴィルジニー ヴィアールが思い描いたのは、パリの伝説的なナイトクラブ「ル パラス」を、夜明けに後にする“パンクなプリンセス”だ。
モデルの肩を露わにしたオフショルダー、ダークトーンの中で鮮烈な色彩を放つフラッシュピンク、煌くビーズのブレードで装飾を加えたミニドレス…。メゾンの歴史を繋いできたクラシカルかつラグジュアリーなツイードピースは、ヴィルジニーの再解釈によって、パンクのスピリットが息づく、新たなシャネルの幕明けを感じさせるものとなった。
彼女は、故カール ラガーフェルドを偲びながら、コレクションにかけた想いを明かしている。“今回のコレクションは、カール ラガーフェルドからインスピレーションを得ています。カールならきっと非常に洗練されて、美しくドレスアップしながら、同時にどこかエキセントリックな魅力を放つ女性たちと一緒に「ル パラス」に繰り出したことでしょう。”
そんな今季の特別なオートクチュール コレクションの世界観を盛り上げる上で、重要な役割を担っていたのが、シャネルのグローバル クリエイティブ メークアップ&カラー デザイナーのルチア ピカが手掛けたメークアップだ。パンクらしさをキープしながら、どこかロマンティック。コレクション同様、一見相反する要素のバランスを絶妙に計算した、洗練美を宿すパンキッシュなメークアップが提案された。
まずはパンキッシュなムードへと導く、印象的な目元作りから。力強い眼差しを演出する上で欠かせないのが、漆黒のアイライナー。上まぶたの際に引いた後、目尻から大胆にキュッとあげた“キャットライン”に仕上げるのがポイントだ。
■アイライナー:「ル ライナー ドゥ シャネル 」
使用したのは、ごく細のペン先で、思い通りのラインを叶えてくれる「ル ライナー ドゥ シャネル 」。こすれ・崩れにも強いウォータープルーフ処方のため、一日中美しい“漆黒アイ”をキープしてくれる。
■アイカラー:「ボーム エサンシエル トランスパラン」
しっかりとアイラインを強調させた分、まぶたはあえてヌーディーな仕上がりで“引き算”するのが今季のムード。今回は、肌に濡れたようなツヤをプラスする、スティックタイプのフェイスカラー「ボーム エサンシエル トランスパラン」を、アイカラーの代わりに使用したことで、“抜け感”のある女性らしさをプラスしている。
ダークカラーの魅惑的な口元も、パンキッシュなムードを盛り上げる大事なエッセンス。大人の洗練美を意識するなら、唇の輪郭を丁寧に整える“ひと手間”を加えることも忘れずに。
リップ:「ルージュ ココ」#494 アトラクシオン
使用色は、2020年8月発売となる人気ルージュ「ルージュ ココ」の新色#494 アトラクシオン。こっくりと奥深いディープレッドな色合いながらも、自然なツヤを宿すみずみずしい仕上がりのため、メゾンならではの気品を宿した“ダークリップ”に仕上げてくれる。