G.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー) の2013-14年秋冬コレクションが2013年3月22日(金)に発表された。テーマは、"Discipline"。1950年代に『Bizarre(ビザール)』というフェティッシュマガジンの編集を手掛けた、ジョン・ウィリー(John Willie)にインスパイアされ、彼が表紙に描いたイラストをモチーフとして取り入れた。「もともとジョンの描くクラシカルでエレガントな女性像が大好きで、それを表現したかった」とデザイナーのMUGは言う。
レザーのタイトスカートに編み上げのサイハイブーツ、キャットアイのグラスをかけた、セクシーなモデル達が登場。グッドルッキングになりがちなチェックのコートにも前後にハーネスをつけて、ハードに。また、チェックには2倍に拡大したり、異なる素材を使ったりして違う柄に見えるようにアレンジが加えられている。
Bizarreは、当時厳しかった出版規制をすり抜けるためヌードを一切掲載せず、ボンテージという新しいジャンルを切り開いた雑誌。目隠しをしたり、ムチを持ったりしたBizarreのボンテージガールモチーフがニットやブラウスにプリントされる。そして、色使いでも雑誌の表紙に使用されたカラーをチョイス。黒、クリーム、オレンジ、エンジのみに絞り、コレクションのイメージをタイトにまとめた。
今季はレザーとファーがいつもより多いのも特徴。レザーは、ストレッチ、ボンディング、ラム。ファーはフォックス、ラクーン、ヌートリアと種類も豊富だ。ファーで作った、モノクロボーダーのボリューミーなフレアスカートはショーでも注目を集めていた。ヘアメイクもジョンが描く女性たちのように、まとめたカールとレッドリップでクラシカルに仕上げ、当時の雰囲気を漂わせる。