コーティー(KoH T)の2021年春夏ウィメンズ&メンズコレクションが発表された。シーズンテーマは「COSMIC DUAL FORCES PLUS 27」。
コーティーは、「歴史を紡ぎ未来を創るブランド」をコンセプトに掲げ、デザイナーの糀泰佑が2019年にスタートしたブランド。リラックス感のあるテーラリングを得意としており、これまれにロンドン、バンクーバー、ヘルシンキなどでもコレクション発表を行ってきた。
今シーズン、デザイナーの糀がフォーカスしたのは、「陰と陽」の“陽”の部分。糀は、「陰と陽」「光と影」は両者が無いと成り立たないものであるとしつつ、今の世の中の流れや人の感情を感じとり、あえて“陽(プラス)”の部分を発信することにしたという。
“陽”にフォーカスしただけあって、コレクション全体のムードはポジティブで明るく、軽快。ホワイトカラーと、リネンやシルクコットンなど軽やかなファブリックを基調とした、リラクシングなピースが揃っている。ただし、その裏に潜む“陰”の部分を彷彿とさせる、センシュアルでエッジィな奥行きもどこかに感じさせる。
たとえば、裾にギャザーを寄せた爽やかな純白のサマードレスは、バックスタイルを大胆に開けることで、セクシーな雰囲気をプラス。ウィメンズのガウンコートには、裾に煌めくゴールドを散りばめて、ピュアな印象の中にも、内に秘める意志の強さを感じさせるスタイルに仕上げた。
メンズは、ダブルブレストのジャケット&センタープレスパンツのセットアップなどを軽やかなファブリックで提案。上質な素材を使用したナチュラルなピースの中に、刺繍などの職人技を駆使したディテールが光る。また、スーツルックにはパフスリーブのシャツを差し込んだり、半袖シャツ&ワイドパンツのセットアップにはスカーフをヘッドアクセサリーとして採用したりと、エレガンスが漂うスタイリングも目を惹いた。