![fashionpress[ファッションプレス]](/img/common/logo_0119_1928.svg){kind=logo}
ユ・ジヨン(YOUJIYOUNG)の2025-26年秋冬コレクションが、2025年3月20日(木・祝)、東京・TODA ホール&カンファレンスにて発表された。テーマは「Feast of time」。
クラシックと現代的な感覚を調和させたデザインを得意とする韓国発のブランド、ユ・ジヨン。“ご馳走の時間”と題した今季は、「温故知新」がテーマ。伝統と現代の境界を超え、クラシカルなマテリアルと温もり溢れる手作業を融合させ、タイムレスで“今っぽい”、気品に満ちたコレクションを築き上げた。
すべてのルックのベースとなるのは、古き良き時代を象徴するクラシカルなテーラリング。ウールやシルクなど高級感のある素材を用いて、ジャケットやスラックス、スカートなどに仕立てた。
特徴的なのは、伝統的なテーラリングの技術を活かしつつ、解体し、再構築していること。たとえばジャケットは、大判の生地が胸部を横断し、ストールが一体化したかのような仕立てに。また、鮮やかな赤のファーが目を引くドレスは、コートとドレスをドッキングさせるなど、生地をふんだんに使用して新たなスタイルを生み出した。
ドレープやギャザーにより上品な陰影を落とすドレスは、“ご馳走の時間”である晩餐会にうってつけ。つんと上がるパワーショルダーが印象的なジャケットと合わせた、ウエストから裾までギャザーを寄せたドレス、バンケットホールにかかる壮麗なカーテンを思わせるドレープの入ったパンツなどがその好例だ。
1つのアート作品のように、立体的な造形美が感じられるピースも。まるで花びらのように上向きに広がるジャケットの裾、対照的に下向きに伸び広がるロングスカートの裾などは、うねるような動きをみせる彫刻作品のよう。
韓国の伝統工芸の1つ、螺鈿細工を随所に取り入れているのも特徴的。夜光貝や白蝶貝、黒蝶貝などを用いて美しい虹色の光沢をみせる工芸品だ。そんな螺鈿は、ヘアアクセサリーやジャケットのラペルから連なるチョーカーなど、細かな部分に用いた。
リンクをコピー
