ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)が、マスクブランド「ピッタ・マスク(PITTA MASK)」とのコラボレーションショー「KEITA MARUYAMA x PITTA MASKコラボレーション・ショー」を、2020年10月16日(金)にデジタル上で発表した。
“マスクをもっとファッションに”を唱えてきたピッタマスクのオファーによって実現したという、今回のコラボレーション。ケイタ マルヤマ初となるデジタルショーは、高精度3Dスキャンやヴァーチャル撮影など、最先端テクノロジーと撮影技術を駆使した、ファンタジックな映像と共に展開された。
物語形式で進むデジタルショーの主人公は、モデルの福士リナ。マスク(MASK)と仮面舞踏会の参加者(Masquerader)をかけあわせた「マスクァレーダー(Maskuerader)」をテーマに、「オリエンタル」「フォークロア」「フェアリーテール」「パーティ」の4場面で構成される。
物語は、主人公のリナ(福士リナ)がある日、非現実に生きるもうひとりのアバターに出会うことからスタート。“時空のズレの旅”へと出発する彼女は、見たこともない仮面舞踏会の世界へと迷い込んでしまう。リナが纏う美しいドレスと共に身に着けるのは、もちろん今回のコラボレーション相手であるピッタマスクだ。
丸山がデコレーションしたというピッタマスクは、映像のシーンごとにあわせたデザインを披露。ランタンが浮かぶ背景に、艶やかな花のドレスを合わせたルックには、フリンジが揺らめくドラゴン刺繍入りのオリエンタルなマスクをセレクト。
また澄み渡る青空に似合う、フローラルモチーフのブラウスには、造花をたっぷりとあしらったクチュールライクなマスクを合わせた。そのほかグレーのキルティング生地に、ロマンティックなパールを散りばめたデザインや、メタリックなディテールをポイントに飾ったものなど、全4種類のラインナップが披露されている。
そして今回のデジタルショーでは、もうひとつブランドにとて新たなる取り組みが。それは、「捨てられない服作り」をデビューの頃から掲げてきた丸山敬太が、あえて新作を作らず、26年間のアーカイブを組み合わせてスタイリングするというアプローチだ。
ポップな刺繍入りのミニ丈ワンピース、チェック柄のトレンチコート、艶やかなチャイナドレス、カラフルなフレアスカート…。ブランドらしい楽し気な世界観共に展開される、様々な年代の洋服たちは、単体でもミックスしても、現代にマッチするもの。「時を超えたファッション。それは、ケイタ マルヤマの色々なシーズンをミックスして着て下さる多くのお客様が教えてくれたことです。」と語る丸山の言葉からは、長年の洋服作りを通して、新しいファッションの考え方を提案するデザイナーの熱い想いが感じられた。