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つける人で香りが変わるUKで話題のフレグランス「エセントリック・モレキュールズ」日本上陸

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UK発フレグランスブランド、エセントリック・モレキュールズ(escentric molecules) が本格上陸を果たした。現在、リステア(RESTIR)では数量限定販売の「ブラックボトル」を限定販売中だ。


左から)エセントリック01、モレキュール01 (共にリステア限定パッケージ)

エセントリック・モレキューズのモレキュール01は、香水をつけている本人の自覚なしに、周りの人だけを虜にする特殊な香り。一般的なフレグランスとは、製法やコンセプトにおいて一線を画すユニークな手法でロンドンをはじめ、世界中でじわじわと人気に火がついている。ファッション業界内で口コミで噂が広がり、ケイト・モス、マリオ・テスティーノ、ジョニー・デップ、ジェニファー・ロペスなど多くのセレブリティが愛用中だ。

現在、リステア ミッドタウン、伊勢丹新宿本店メンズ館、パレスホテル内のブリス(bliss)、そして4月26日(金)からはグランフロント大阪に新しくオープンするブリサアラでも取扱いを開始する。

ブランドPR監修を務めるファッションジャーナリスト、ティム・ブランクスと創始者であり、イギリスのブランディング会社「This Company」のディレクターでもあるジェフ・ランズに、ブランドとそのフレグランスについて聞いた。


写真左から)「This Company」のディレクター、ジェフ・ランズ、
ジャーナリストでありPR監修を務めるティム・ブランクス

まず、ブランドが生まれたきっかけとそのフレグランスについて教えて頂けますか。

ジェフ:9年前にロンドンで、ビジネスパートナーである調香師のゲザ・ショーエンと出会ったのが、フレグランスブランド「エセントリック・モレキュールズ」が生まれたきっかけ。最初は、ボンベイサファイア・ジン初のフレグランスを作るプロジェクトでコラボレーションした時に、ゲザと一緒に仕事をしたのですが、そのことがきっかけで何か新しいことができると感じました。私はとてもコンセプチュアルな香水のアイデアを持っていたから、それがエセントリック・モレキュールズを始めたきっかけです。モレキュール01は、他の香料が全く混じらない、シングルノートで作られた濃度の高いフレグランス。普通は複数の香料を混ぜ合わせて作ります。100%同じ香りで作られています。

ティム:モレキュール01に香りを足したのが、エセントリック01なんですよ。

この香水はつける人によって匂いが変わるということですか。

ティム:モレキュール01は持ち合わせたナチュラルなフェロモンと混ざって香りを作り出すので、人によって香りが変わるんですよ。自分自身では香らないのがポイントです。

その香りはボトルデザインにどのように影響しているのでしょうか。

ジェフ:基本的に、決して男性向けか女性向けか、ということを言いたくありませんでした。つける人に決めて欲しいと。

ユニセックスということでしょうか。

ジェフ:いいえ、私たちは「ユニセックス」という言葉さえも使わないようにしています。なぜなら、それさえもレッテルを張る表現だからです。だから、私たちはボトルデザインにおいてもマスキュリンでもなく、フェミニンでもなく香りのイメージをストレートに表現するようにしました。男性の者とも女性のものとも定義していないし、広告キャンペーンも打たないし、香水に出会ったひとりひとりがフレグランスのストーリーテラーとして、口コミで広がってくことを望んでいます。

ティム:歌手のビョークやランコム、ケンゾーなどの多くのキャンペーンを手がけたことでも有名なロンドン会社、ミーカンパニーがボトルデザインを手がけました。エセントリック01はバイナリーコードをイメージしています。

ピアノの鍵盤のようにも見えますね。

ティム:良い推測だけれど、これは(CPUの)バイナリーコードだよ(笑)。モレキュール01は分子が浮かび上がっていくイメージ。リステアでも発売しているリミテッドエディションは火山灰を黒いガラスにコーティングさせたものです。

ジェフ:パッケージについては、私たちは香水に出会った人の個々の発見を大事にしているから、他の香水のようにイメージモデルもいなし、「これはハッピーになれる香り」「恋に落ちる」などと言うことはありません。そのかわり、個々の発見があることをお約束しますよ。

ティム:そういう意味で私たちの香水は、いわゆる典型的な香水でないと断言できます。加えて私たちの香水が非凡な点は、偶然性を生むこと。このブラックボトルも、まるでリステアのためにデザインされたように見えるでしょう? 面白いことが偶発的に起きています。

ジェフ:立ち上げ当初は、私たちは(意図的に販売を限定したのではなく)全てのお店にアプローチしたのですが、ショップ側のリアクションとしては「誰にも理解されないだろう」と言われました。ところが直ぐに(ロンドンの高級百貨店の)ハーヴェイ・ニコルズは、ブランドのコンセプトを理解し、独占販売を提案しました。それがきっかけで、その後、アメリカではバーニーズ、ミラノではコルソコモなど特定のショップで発売されるような流れになりました。

ティムさんのジャーナリストとしてのキャリアは、フレグランスのPRにどのように影響しましたか。

ティム:25年間、ファッション業界で働いているので、その人脈を生かして、香水についても情報を得やすい利点はありました。メイクアップアーティストのPat McGrathもフレグランスをつけてくれて、プライベートでつけてくれたんですよ。モデルのナオミ・キャンベルのホームパーティに行ったときに、ナオミがパメラがつけていた香水を気に入って……。そうやってファッション界で噂が噂をよんで、知名度が上がりました。

ジェフ:香水とはなにか、ということですよね。私たちは「これは知っておくべきだよ」と押し付けたことはないですよ。つけてくれた人の周りの人が、これってなんの香り?と聞いて、そうやって広がっていったんです。そうやってみんなが買っていて、各々のストーリーを見つけてくれたことが私の喜びです。

【アイテム情報】

■molecule 01 (モレキュール01)
ブランドを代表する人気の香り。香水が苦手な人でも身につけやすい軽い着け心地だ。トップがほとんど香らず、時間が経つごとに際立つウッドの香り。Iso E Superという天然に存在しない「合成香料」を高濃度100%で使用。肌に着けた時にだけよく香るが、着けている本人は強い香りを感じず、まわりにいる他の人にいい香りだと思わせる特殊な効果がある。人を魅了することで海外では「ラブ・ポーション」と呼ばれている。

■escentric 01 (エセントリック01)
トップにピンクペッパー、オリス、ボトムにライム、ボトムにほっこりウッディな香り。ベースノートにIso E Superという合成香料を65%使用している。

■RESTIRエクスクルーシブ限定ボトル 各¥14,700(100ml) ※RESTIRにて数量限定販売

■通常ボトル価格:100ml 各¥14,700、30ml ボックス入 各¥9,450、30ml リフィル ¥6,930

■調香師・Geza Schoen(ゲザ・ショーエン)について
1969年生まれ。ドイツ出身。13歳の時には100種類のフレグランスを区別することが出来たという逸話を持つ。ドイツの有名な香料会社「ハーマン&ライマー」に12年間所属。ディーゼル、FCUKなどの調香を担当し、ボンベイサファイヤ初の香水も担当。ゲザが作り出す香りは、父のアートに師事する感性を引き継いだ「アートフレグランス」とも言える。

■リステアのホームページでアイテム情報をチェック
URL:http://www.restir.com/news/20130410_01.html

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