sacai luck(サカイ ラック)の2013-14年秋冬コレクションでは、リラックスしたムードの中にボーイッシュな要素が取り入れられた。
Wフェイスやレッキスで作られたスタジアムジャンパーや、バックスタイルが立体的なAラインシルエットが特徴のダウン、裾を異素材に切り替えて絞ったエラスティックな仕様のパンツ、ドローストリングヘムのシャツなどが代表的なアイテムだ。
また、コンパクトなシルエットをベースにバックに入った大きなタックやボックスプリーツ、裾に張りを持たせることで描き出されるAラインシルエット、また背中を展開して異素材を挟み込み部分的に立体的なシルエットを持たせるなど、sacaiらしいテクニックが見られる。
テキスタイルには、ウインドーペーンとソリッドのダブルフェイス、ダウン、マルチボーダーの裏毛、チェック柄のネル素材、ペイズリープリントのキュプラなどが挙げられる。
シフォンやキュプラなど異素材との組合せを用いたアラン編みや、アンゴラの入った天竺編みを起毛加工させたニットは、柔らかな表情。カラーパレットは、ブラック、ネイビー、ホワイト、ブラウンをベースに、差し色としてオレンジ、レッド、グリーン、ブルーがプラスされている。
■sacai luckについて
2006年9月にsacaiのランジェリーラインとしてスタート。アプローチを新たに、2010年春夏コレクションより1つのコレクションとしてスタートしている。メインコレクションのsacaiと同様、「日常の上に成り立つデザイン」がブランドコンセプト。メンズのカーディガンやVネックニット、シャツなど普遍的でクラシックなアイテムを崩し、素材・アイテム・パターン・スタイルなどの組み合わせやエレガントな要素を加えることによって新たなクラシックの形を生み出す。特にsacai luckではよりリラックしたシーンにフォーカスし、コレクションを展開している。