ハイク(HYKE) 2021-22年秋冬コレクションが、オンライン形式で発表された。
毎シーズン特別なテーマを設けず、服飾史や古着を着想源に洋服づくりを続けるハイク。今季もブランドが得意とするアーミーウェアをベースにしながら、独自のオリジナリティを加えたコレクションを制作した。
今季のハイクをリードするのは、秋冬の主役となるアウター群だ。“高襟”が特徴のフィールドコートや、通常アーミーコートの下に纏うキルティング仕立てのライナージャケット、身体を覆うミリタリーケープなど、‟50年代の英国やアメリカの軍事服”を中心にサンプリングした豊富なラインナップが揃う。
こうしたミリタリーテイストのアウターは、当時の象徴的なデザインを残しながら、ハイクらしいモダンなアレンジを加えているのも印象的。斬新なアシンメトリーなカットに仕上げたフィールドコートは、本来クラシカルなグレンチェックに赤を差し込んだことで、モダンかつグラフィカルな表情へと昇華。またロング丈のアーミーコートは、中綿入りナイロンで再解釈することで、タフなムードを緩和させる柔らかなシルエットへと導いている。
また今季はカウチンセーターを再構築したユニークなピースも目を惹いた。例えばパフスリーブのヴィンテージ風ブラウスに重ねたベストは、サイドから裾をぶらさげているような、オリジナリティあふれるディテールが特徴的。またカウチンのカーディガンとレイヤードしたミニ丈のセーターは、今季のシンボリックな装飾のひとつであった‟フリンジ”をたっぷりと飾った、アイキャッチなルックへと仕上げている。
そしてコレクションの中では、これまでもハイクと深い繋がりを気付いてきたブランドとの新作コラボレーションを発表。前シーズン同様、足元はビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)のフットウェア、手元はチャコリ(CHACOLI)のバッグをベースにした新作コラボレーションアイテムでスタイリング。また時折登場したアイウェアは、ジュリアスタートオプティカルJ(ULIUS TART OPTICAL)とタッグを組んだモデルとなる。