クロエ(Chloé)の春コレクションが発表された。
今季のクロエが描き出すのは、都会的な感性とコンフォートなムードを融合させたエレガントスタイル。流れるようなシルエットの中に、レースや刺繍などロマンティックなディテールをあしらうことで、クロエらしい春のフェミニティを表現した。
まず注目したいのは、女性らしさを強調する流麗なシルエット。ワンピースやコートは上品なムードのロング丈で統一し、ゆったりと流れるようなラインを作り出した。一見ハードな印象を受けるデニムとレザーのドッキングドレスも、ベルトをウエストマークすることで美しい緩急をプラス。スカート部分はサーキュラーシルエットでエレガントに仕上げた。
スカラップや刺繍など、随所にあしらわれたディテールもフェミニンなムードを助長させる。たとえば、ベージュのスプリングコートには、ロマンティックなレースの装飾をオン。パンチングを施したブラウスを中に合わせ、春らしくロマンティックな気分を演出した。
フリンジやクロシェ編みのニットを用いたコンフォートなエキゾチックスタイルは、ウルグアイ出身のクリエイティブディレクター、ガブリエラ・ハーストのデザインならでは。都会的な純白のワンピースに映えるマルチストライプのフリンジは、風を纏いひらひらと揺れることでリラクシングなムードを醸し出している。
多彩なデザインで登場する「Edith」バッグにも注目。ステッチが際立つベーシックなものから、デコラティブなマルチストライプ模様をあしらったものまで、様々なピースが揃った。なお、今季のコレクションでは、これらのウェアの約55%に、デッドストックファブリックやオーガニックシルクなどサステイナブルな素材を使用している。