特別展「植物 地球を支える仲間たち」が、東京・上野の国立科学博物館にて2021年7月10日(土)から9月20日(月・祝)まで開催される。また、2022年1月14日(金)から4月3日(日)まで、大阪の大阪市立自然史博物館に巡回予定だ。
特別展「植物 地球を支える仲間たち」は、植物を総合的に紹介するこれまでにない大規模な展覧会。最大/最小の植物、古代/現代の植物など、身近な植物から珍しい植物まで、様々な観点から植物を網羅的に紹介する。
最先端の科学研究によって明らかになった、意外にもアクティブな生態をはじめ、標本、模型、映像、インスタレーション展示などを通して、植物の驚きの実像、そして魅力に迫っていく。
人間を含む動物が“五感”を持っているように、植物も周囲の環境を敏感に感じ取りながら生きている。光の方向や天気を感知する他、隣の植物の状況も伺い知ることができる。例えば、自分の体をアリに巣として貸すかわりに外敵から守ってもらったり栄養をもらったりしている植物や、花粉を運んでくれる蛾とともに共進化することでwin-winな関係を結ぶ“ダーウィンの蘭”アングレクム・セスキペダレなどが登場する。
また、高さ115mを誇る世界一高い樹木・セコイアの幹の円盤や、直径80cmにも及ぶ世界最大の花・ラフレシアの実寸大模型などビッグサイズの植物の姿を楽しめる。中には最大級の松ぼっくりや、最大級のくだもの標本なども。加えて、世界初公開となる最古の植物化石や、最初の木、現存する植物の化石など、古代における植物の世界も紹介。地球環境や昆虫、動物と関わりながら、どのように植物が進化してきたかの軌跡を辿る。
思わず目を引くような食虫植物や個性的なフォルムの植物にも注目だ。ウツボカズラなど巨大な食虫植物の模型や、動物が近づけないようにトゲを生やした実、一見鮮やかだが猛毒を持つトリカブトなど、生き抜くための知恵を身に着けた植物の姿を浮き彫りにする。
さらに、植物の遺伝子の仕組みや、光合成にもフォーカス。太陽エネルギーを有機物に変え、生きるための栄養を必要とするその他の生物を養う役割を果たしている“光合成”のメカニズムを、参加型インスタレーション展示で紹介する。
特別展「植物 地球を支える仲間たち」の音声ガイドナビゲーターは、NHK Eテレ「趣味の園芸」などに出演し、芸能界屈指の植物好きの一面をもつ俳優・滝藤賢一が担当。自宅のバルコニーで約300鉢の植物を育成しているほどの植物愛好家である滝藤が、植物の驚くべき生態や植物の謎をより詳しくガイドする。
【詳細】
特別展「植物 地球を支える仲間たち」
■東京展
会期:2021年7月10日(土)~9月20日(月・祝)
開館時間:9:00~17:00(ただし入場は16:30まで)
休館日:7月12日(月)、9月6日(月)
会場:国立科学博物館
住所:東京都台東区上野公園7-20
問い合わせ先TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
入場料:一般・大学生 1,900円、小・中・高校生 600円
※未就学児は無料。障害者手帳持参者とその介護者1名は無料。
※時間帯ごとの入場人数に定員あり。
※全ての入場者は事前予約(日時指定)が必要。詳細は公式サイトに記載。
※同日に限り常設展(地球館・日本館)も観覧可能。ただし、日時指定日の指定時刻の前に常設展を観覧することはできない。なお、入場日時によって常設展が閉館している場合あり。
※チケットの変更・払い戻し・再発行は不可。再入場不可。
※会場内の混雑等により、入場待ちとなる場合あり。
音声ガイド貸出価格(1台):一般・大学生 600円、高校生以下 550円
■大阪展
会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)
場所:大阪市立自然史博物館(予定)
住所:大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23