日本とアフリカカルチャーの交流プロジェクト「FACE.A-J(Fashion And Culture Exchange. Africa-Japan/フェイス.エージェー)」から、アフリカのニットブランド、マコサ アフリカ(MaXhosa Africa)が「TOKYO KNIT(東京ニット)」とタッグを組んだコレクションを発表。2021年9月3日(金)、渋谷パルコのルーフトップパークにて披露された。
「FACE.A-J」は、アフリカと日本のクリエイティブをつなぐプロジェクト。ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)上級顧問の栗野宏文がプロジェクトディレクターを務める。ファッションを通じたアフリカと日本の文化交流促進を図るのに加え、平和や社会経済の発展に貢献し、両国のクリエーションを互いに刺激し合うことを目指している。2019年10月にRakuten Fashion Week TOKYOにて発表され、今回のコレクションで4期目となる。
今回は、デザイナーのラデュマ・ノゴロが率いるアフリカのラグジュアリーニットウェアブランド、マコサ アフリカをフィーチャー。マコサ アフリカは、ラデュマのルーツであるコサ族に継承されてきたビーズワークの柄やシンボル、色彩から着想を得ており、デザインには美学や文化、言語、といったコサ族の伝統が反映されている。
東京のニットファッションのプラットフォームを担う「TOKYO KNIT」とのタッグによる今回のコレクションでは、“私たちの時代におけるヒーローたち”をイメージ。デザイナーの母親であり、マコサ アフリカのリーダー的存在であった女性の勇敢さや不屈の精神からインスピレーションを得ている。
袖口や合わせを縁取るように幾何学模様を配したガウンの背面や、プリーツのニットスカート、しなやかなニットジャケットには、人の肖像を象徴的に配し、思わず目を引くようなインパクトのある佇まいに。ニットポロシャツとスカートのセットアップや、端正なブルーのスーツには、陰影のような単色で肖像があしらわれている。
ジオメトリックパターンは多彩なバリエーションで登場。シンボリックな記号を格子状に並べた模様のハーフパンツや、モザイクやタイルのように色彩を配置したパンツ、一定の間隔で複数のモチーフを反復させたジャンプスーツなど、柄の鮮やかさ、多彩さが目を引く。モノトーンのワンピースは、ダイヤモチーフから、ストライプを織り交ぜた複雑な模様へと裾に向かって柄が変化。グラフィカルなエッセンスをプラスし、遊び心を効かせている。