セリーヌ(CELINE)は、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」のフランスパビリオンにて、特別展示「CELINE MAKI-E」を実施する。期間は2025年4月13日(日)から5月11日(日)まで。
150の国と25の国際機関などが集い、“未来を描く”それぞれのテーマを設けて個性豊かな展示を実施していく「2025年日本国際博覧会」通称、大阪・関西万博。セリーヌは、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、ディオール(DIOR)、ショーメ(CHAUMET)、モエ ヘネシーとともに、「愛の賛歌」をテーマに掲げるフランスパビリオンのアンバサダーを務める。フランスパビリオンは、メインエントランスからすぐの場所に位置しており、まるで劇場のような開放的な空間が魅力だ。
特別展示「CELINE MAKI-E」では、セリーヌのアイコニックな「トリオンフ」を用いて、日本の伝統工芸におけるものづくりとメゾンの職人技に迫る。パリの凱旋門を囲むチェーンに着想を得たメゾンのシンボル「トリオンフ」を再解釈し、日本の歴史や文化を融合させた特別展示を行う。
とりわけセリーヌが目を付けたのは、「漆」の代表的な装飾方法として知られる蒔絵。蒔絵とは、器の表面に漆で絵や文様を描き、漆が固まらないうちに蒔絵粉を付着させて装飾する技法のこと。数千年の時を経て受け継がれてきた、華やかで繊細な表現からは、卓越した職人技を感じられる。
まず、足を踏み入れるのは、壁が障子紙で覆われた日本伝統家屋を彷彿とさせる空間。ここでは、漆のトリオンフアートピースと、漆と同じカラーで彩られたセリーヌのアイコンバッグ「トリオンフ」が3色ずつ展示される。
トリオンフアートピースは、漆塗りの産地として有名な石川県輪島市を拠点として、伝統的な漆塗りの作品や美術品を制作する日本のアーティスト集団「彦十蒔絵(ひこじゅうまきえ)」が制作した。吉祥の象徴として日本で伝統的に親しまれている松竹梅のモチーフを施している。
一方アイコンバッグ「トリオンフ」は、大阪・関西万博のために特別に制作された限定品。貴重なレザーを用いており、「彦十蒔絵」が特別に製作した漆芸作品から着想を得たカラーが採用された。朱色は復活と再生、黒は雅と形式、金は太陽の光と自然を意味する。
また、ラムスキンのライニングには、継続と長寿の吉祥を願う“梅”のモチーフと、リミテッドエディションナンバリングが金箔押しされている。
なお、トリオンフアートピースおよびバッグは、万博会場での展示終了後、限られた店舗にて展示を予定している。
同じ空間にて、ビジュアルアーティストの中村壮志が手掛けた、金沢にある日本の漆職人たちの工房と、イタリアにあるセリーヌのアトリエで撮影したムービーも上映。「彦十蒔絵」とセリーヌの職人による技術に光を当てており、仕事に携わる職人の間で生み出される強い絆を描いている。完成までの歩みを眺めることで、より奥深いものづくりの世界に触れることができそうだ。
展示会場の一番奥にある部屋は、LEDスクリーンの真向かいにミラーを設置した近未来的な構造。この場所で、中村壮志とセリーヌとのコラボレーションで制作された3DCGビデオインスタレーション『TEN LANDSCAPES OF DREAMS』を実施する。
「トリオンフ」が風景の中に現れ、セリーヌの精神性と日本的な美意識が静かに重なり合う瞬間を描き出した映像は、部屋の構造も相まって、まるで夢の中を旅しているかのような没入感へと誘う。
【詳細】
特別展示「CELINE MAKI-E」
日程:2025年4月13日(日)~5月11日(日)
会場:2025年大阪・関西万博フランスパビリオン内特別展示スペース
【問い合わせ先】
セリーヌジャパン
TEL:03-5414-1401)