グッチ(GUCCI)の日本上陸60周年を記念した展覧会「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」が、東京のグッチ銀座 ギャラリーにて、2024年8月2日(金)から9月23日(月・祝)まで開催される。
1947年に誕生した、グッチのアイコンバッグ「グッチ バンブー 1947(GUCCI Bamboo 1947)」。乗馬のサドルを彷彿とさせる形のレザー製バッグに、曲線を描くバンブーハンドルをあしらったこのハンドバッグは、誕生以来、その特徴を踏襲しつつ、それぞれの時代に再解釈が加えられてきた。また、日本の工芸職人とのコラボレーションによる希少なハンドバッグも、たびたび手がけられている。
展覧会「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」では、日本を代表する伝統工芸作家や現代アーティストが、ヴィンテージの「グッチ バンブー 1947」ハンドバッグをアレンジした作品を紹介する。
会場では、グッチのクリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノが取り上げた、6人の伝統工芸作家や現代アーティストによる「グッチ バンブー 1947」ハンドバッグ60点を紹介。彫金家の桂盛仁(かつら もりひと)・北東尚呼(あい なおこ)、塗師の渡慶次愛(とけし あい)、陶芸家の中里博恒(なかざと ひろつね)、写真家の森山大道(もりやま だいどう)、画家の八重樫ゆい(やえがし ゆい)や横山奈美(よこやま なみ)が、本展に参加する。
たとえば、塗師の渡慶次愛は、沖縄の素材を用いて日常使いの漆器を作るとともに、伝統的な琉球漆器も製作してきた。本展では、レザーの上に漆を施した「グッチ バンブー 1947」ハンドバッグを展示。今回は特に、しばしば金箔で装飾を行う琉球漆器に触発されて、金箔を取り入れたハンドバッグも発表している。
また、佐賀・有田に工房を構える陶芸家・中里博恒は、自身の出身地である長崎・佐世保の伝統工芸「三川内焼」を手がけている。本展では、磁器製のハンドルとクロージャーを備えたハンドバッグを紹介。陶石を原料に、竹のディテールを真似つつ、水が固化したような釉薬や鮮やかな文様で仕上げた。
そのほか、「アレ・ブレ・ボケ」の写真表現で知られる写真家・森山大道は、妖艶な花々や唇、都市の雑踏などを撮影した自身の作品を「グッチ バンブー 1947」にプリント。テキスタイルや柄などを油彩画に置き換える画家の八重樫ゆいは、色面の抽象絵画を落とし込んだハンドバッグを手がけている。
会場では、日本の伝統工芸作家や現代アーティストが作品へと昇華したハンドバッグを展示するばかりでなく、歴代の「グッチ バンブー 1947」も紹介。1960年代初期のアーカイブから、サバト・デ・サルノによる新作まで、約400点を目にすることができる。
グッチ日本上陸60周年記念展
「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」
会期:2024年8月2日(金)〜9月23日(月・祝) 会期中無休
会場:グッチ銀座 ギャラリー
住所:東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座 6〜7F
開場時間:11:00〜18:00(8月2日(金)〜4日(日)・6日(火)は17:00閉場)
※入場はいずれも閉場1時間前まで
入場料:無料
※予約不要
※60点の作品は購入可能。価格は300万円台〜1,500万円台(税別)
■参加作家
桂盛仁・北東尚呼、渡慶次愛、中里博恒、森山大道、八重樫ゆい、横山奈美
【問い合わせ先】
グッチ クライアントサービス
TEL:0120-99-2177