2013年9月24日(火)、デヴァステ(DEVASTEE)がパリファッションウィークで2014年春夏コレクションを発表した。
かつてこれほどまでに"墓地"に愛を捧げたデザイナーは存在しただろうか。その溢れんばかりの墓地への想いは、コレクションに登場した"I ♡青山墓地"のTシャツの文字に表れている。デザイナーのオフェリーとフランソワは、来日した際に訪れた東京は港区に位置する青山霊園にどうやら心を奪われてしまったようだ。ブランドの公式フェイスブックでは、フランソワが墓地をバックにして撮った写真がアップされている。
いままでにも登場したおばけのキャラクターに加え、死神や墓石にスマイリーフェイスを描いたプリントが、ゆったりとやや余裕を持たせたフォルムのアイテム達の上で踊る。ショーのインビテーションにも使われていた墓地の写真を転写したワンピースは、墓石の総プリント、幅広のボーダーと巧みな三段階の切り替えを見せた。また、PVC製だと思われるグレーのチェックのトレンチコートは、その素材とデザインのアンバランスな組み合わせが興味を引く一着だった。
カラーは、言うまでもなく徹底されたブラック&ホワイト。今季多くのブランドが取り上げ、春夏のビッグトレンドになりそうなスポーツテイストも、白地にブラックのトリミングが施されたランニングパンツや、墓石モチーフをあしらったヘアバンドなどで、デヴァステらしい解釈のもと提案している。