カンゴール(KANGOL)が75周年を記念し、2013年10月18日(金)、2014年春夏コレクションを発表した。
大英帝国陸軍の被るベレー帽のブランドとして名を馳せ、その後ヒップホップカルチャーに欠かせない要素の一つとなったカンゴール。今回のコレクションでは、クラシックなブラウンカラーをベースに、アズールブルーとカナディアンレッドをアクセントにしたHERITAGE COLLECTION、ハットやキャップ、ビーニーまで多くのアイテムがそろい、幅広いシーンで活躍するSTREET COLLECTIONが登場した。
暗闇の中、真っ赤なハットを被ったモデルがラジカセを会場の中央に置き、ショーはスタート。ラインの入ったソックスやローカットのスニーカー、ゴールドのネックレスといったスポーティーで、ヒップホップを感じさせるスタイルが続く。ここで、黒のジャージを着たモデルが4人現れたと思いきや、いきなりヒップホップダンスを始める。彼らはダンサー集団のBIGDOGSSだ。抑揚のついたダイナミックな動きで、観客を魅了していく。
続いて登場したのは、アニメーションダンサーのTRIQSTAR。パントマイムやロボットダンスを彷彿とさせる、小刻みな動きを取り入れたダブステップのようなダンスは、圧巻の一言。コミカルな演出も織り交ぜ、度々会場を沸かせた。
その後も、BMXライダーのWAKASA、中村 tamao 啓史のパフォーマンスや、J.O!!(JUMP OFF!!)によるR&Bダンスが披露され、ブランドの背景にあるカルチャーとのつながりをしっかりと強調したカンゴール。ヒップホップだけでなく、青文字系モデルの中田くるみなどによりストリートスタイルとの組み合わせも提案され、新たな可能性を感じさせる一幕も見られた。