2013年10月18日(金)、モノマネ芸人コロッケこと滝川広志と友人の柿沼憲一がデザイナーを務めるブランド「ミミック プラスエイトパリスロック(mimic +8 PARIS ROCK)」が、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2014S/Sで最新コレクションを発表。本ブランドは2013-14年秋冬にスタートしたばかりで、今季が2度目のファッションウィーク参加となる。
共通してロックミュージックが大好きというデザイナーの2人。2014年春夏コレクションのテーマには「Rocks」を掲げた。「普段着れるロックな感じを前に打ち出しました。街で見かけるロック好きをクローズアップしたかった」と語るコロッケ。
恰好には現れないが、自分の信念を貫いている、そんな優しいロックを奏でるようなミュージシャンのファッションを表現した。
これといって洋服に特別なデザインが加わっているわけではなく、シルエット、ディテール共に至ってシンプル。そんな洋服を着こなしたのは、プロサーファーやプロスケートボーダー、ミュージシャンなど、皆それぞれの分野でプロフェッショナルなモデル達。シンプルな服を打ち出すことによって、モデルそれぞれの「色」が濃く現れ出ていた。彼らは全員、コロッケと柿沼憲一の友人だという。仲間内で成功させたこのショーの成功に対してコロッケは、「それぞれ違う仕事をしているんだけれど、己の信念を貫いていている。そこがロックなんだよね。等身大なものが表現できた」とコメント。
ショーでは、先日コレクションテーマと同じタイトルのニューアルバム「rocks」をリリースしたばかりのロックバンド「ファジーコントロール(FUZZY CONTROL)」のメンバーもモデルとして出演。メンバーとデザイナーの2人は予てからの交友があり、今回の出演に至ったのだそう。ちなみにショー中に流 れていたロックミュージックも全て彼らの楽曲だ。
また今回、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)とパティ・スミス(Patti Smith)から受けたインスピレーションを洋服のデザインに落とし込んでいる。
ザ・ローリング・ストーンズから取り入れたのは、彼らの象徴ともいえるロゴマーク「リップス&タン」。レザーをリップス&タンの形に型抜きしてTシャツにボンディングしたりストールにプリントしたりと、その使われ方は多種多様。デニムのブルゾンやシャツ、テーラードジャケットにはジャカードでリップス&タンの柄が織り込まれた。パティ・スミスがモチーフのデザインTシャツには、ファーストネームである「PATTI」とネガ加工されたようなポートレートがプリントされている。
最後にコロッケは、「僕のモノマネがそうなんですけど、似てる似てないどっちなの!?っていう押し付けがないんですね。さらっと流れていくような優しいリアルさが今の時代には必要だと思うんです。ファッションでも舞台でも、"俺は俺だからわかってくれる人だけわかってくれたらいいよ"っていうものではいけないのかなと思います。これからも優しさが伝わるものを作っていきます」と、決意を語ってくれた。