展覧会「グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」が、東広島市立美術館にて2022年4月12日(火)から5月22日(日)まで開催される。大阪、名古屋、静岡、東京でも開催された巡回展の最終会場だ。
「グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」は、“グランマ・モーゼス(モーゼスおばあさん)”の愛称で親しまれるアメリカの国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスの世界を辿っていく回顧展。
元々は農婦だったモーゼスは、70代から本格的に絵を描きはじめ、101歳で亡くなる年まで1,600点以上の作品を制作。会場では、モーゼスの最初期の作品から絶筆までを一挙に紹介する。日本初公開作品や、手作りのキルト、孫娘のために作った人形などの関連資料、愛用品も含め、約130点を展示する。
グランマ・モーゼスのほとんどの作品は、ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園とその土地の人々の日常が題材となっている。眼の前に広がる風景や、日々の暮らし、季節ごとの行事等を描いた作品の数々を見ていくと、素朴な生活や身近な風景を愛するモーゼスの視点や人物像が浮かび上がってくるようだ。
農婦として自然とともに暮らしてきたモーゼスは、自然の穏やかさと過酷さの両方に敬意を表しつつ、その美しさを描き出している。色鮮やかな空や青々と茂る木々が印象的な《美しき世界》や100歳で描き絶筆となった《虹》といった作品が、その好例だ。
また、キルトや石鹸、ロウソク作り、作物の収穫といった当時の人々の仕事や、結婚式や引っ越し、季節の変化に伴う特別な行事など、当時の人々の営みが見て取れるのもモーゼス作品の魅力。楓の樹液からメープル・シロップと砂糖を作る、2月の「シュガリング・オフ」や、夏のピクニック、晩夏から初秋にかけてのアップル・バター作りの様子が、豊かな色彩とともに表現されている。
【詳細】
グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生
会期:2022年4月12日(火)~5月22日(日) ※会期中無休
時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※ただし、4月12日(火)は10:00開館、4月29日(金)・5月20日(金)は19:00まで開館
会場:東広島市立美術館 3階展示室、2階展示室
住所:広島県東広島市西条栄町9-1
前売券販売所:セブンチケット(セブンコード:092-884)
※販売期間:2月12日(土)~4月11日(月)まで/東広島市立美術館での販売はなし。
【問い合わせ先】
東広島市立美術館
TEL:082‐430-7117