岡山県倉敷市から南に約30kmの場所にある瀬戸内海を望む街・児島。国産ジーンズ発祥の地である児島は、世界に誇る「ジャパンデニム」の中枢を担い、今や世界の名だたるブランドが注目するデニムの生産地、そして世界のジーニストが集まる場所だ。
そんな“ジーンズの聖地”は、街の玄関口である駅からはじまり、バスも、看板も、街中がジーンズだらけ。岡山観光で児島に来たなら外せない「児島ジーンズストリート」をはじめとする、おすすめの見どころをたっぷり紹介する。
JR瀬戸大橋線「児島駅」を降りて徒歩約15分ほどの場所にある「児島ジーンズストリート」は、かつて児島でもっとも栄えた味野商店街の中にあり、国指定重要文化財の重厚な屋敷・旧野﨑家住宅前から味野第2公園までの400メートル程の道のりをいう。そこには約40のショップが軒を連ねている。
ジャパンブルージーンズ
ジーンズストリートの最北端に位置するのは、和の趣がある一軒家のような店構えの「ジャパンブルージーンズ(JAPAN BLUE JEANS) 児島店」。デニムパンツは、ヴィンテージの良いところを吸収した、美しく都会的なシルエットが魅力的で、生地のバリエーションも豊富に揃う。
特におすすめは、ジャパンブルーが”本物のデニム”と定義するセルヴィッチのデニム生地。織り目に適度なムラを出すことで、独特の風合いをもたらしたセルヴィッチデニムは、長く穿くことでより魅力が増してくる。
桃太郎ジーンズ
ジャパンブルーが展開するジーンズブランド「桃太郎ジーンズ(MOMOTARO JEANS)」では、流行に左右されない、日常に馴染む“良質な道具”としてのジーンズを提案している。染め・織り・縫い・洗いの細部にこだわり、徹底的な探求と職人技によって生まれる最高峰のジーンズは、身に着ける人の人生に寄り添い続ける。
2021年にリニューアルを遂げた児島味野本店の店内では、圧巻の品揃えを展開。赤い壁を背景とするディプレイはまるでジーンズのミュージアムに来たかのよう。店内にはデニム生地の織機も設置されており、商品そのものだけでなく、商品完成までの工程も感じることができる。
ビッグジョン 児島本店
日本で最初にジーンズを製造した“日本ジーンズのパイオニア”であり、世界初のジーンズの洗い加工「ビッグウォッシング」を発明するなど、児島から伝統と革新を発信し続けているビッグジョン(BIG JOHN)。
児島本店では、メンズ・レディースの新作を取り揃えるのはもちろん、デニム小物、アウトレット品、さらにデニムの原反までもが購入可能。自分のオリジナルジーンズへと簡単にアレンジできる工房や、コーヒーブレイクができるスペースもあり、単なるジーンズショップでは終わらない楽しさに出会える。
児島ジーンズ
児島ジーンズストリートの代表店のひとつである児島ジーンズは、“買いやすいプライス”を追求しており、比較的手ごろな価格で、尚且つ品質に優れたジーンズを展開する。なお、2022年4月23日(土)にリニューアルを迎え、より広く開放的な空間となった店内では、ゆっくりとお気に入りの1本を探すことができる。
マツダ洋品店
「マツダ洋品店」では、ナチュラルなデザインとヴィンテージの風合いが魅力の「エイチユニット(H.UNIT)」と「ヒント(hinto」といった2つのオリジナルブランドをベースに、ユニセックスのアイテムを展開。ここでしか買えない1点もののリメイクアイテムにも出会うことができる。
inn see
流行に左右されないベーシックに、捻りを効かせたデザインを得意とする「inn see」。メイドインジャパンのものづくりにこだわっており、1点1点職人が手作業で商品を仕上げている。長く愛用できるユニセックスのラインナップを揃えている。