セリーヌ オム(CELINE HOMME)の2023年春夏コレクションが発表された。
今季のセリーヌ オムは、艶やかでタイトなスーツルックや、アメリカ西海岸を思わせるカジュアルルック、グラムロックの空気感が漂うナイトルックを織り交ぜたコレクションを展開。クリエイティブ・ディレクター エディ・スリマンが得意とするコードに、絶妙なバランス感覚でフレッシュな風を取り入れて、モダンなミックススタイルを提案している。
ボクシーシルエットのジャケットには、フリンジやカラーストーンなど煌びやかな装飾を施してデコラティブに。パジャマ風のストライプ柄ショーツやボリューミーなレースアップシューズを合わせるなど、様々なジャンルをクロスオーバーさせ、斬新なミックス&マッチを楽しんでいる。
西海岸のユースカルチャーに着想を得たであろうルックも、今シーズンは新鮮なシルエットで。ゆとりを持って編み上げた星条旗モチーフのニットに、リラクシングなボタニカル柄のボトムを合わせ、艶やかなレザーベストで引き締めている。ルーズなピースをコンビネーションしつつも全体をIラインでまとめて、洗練されたルックに導いた。
なお、今シーズンのショーは「DYSFUNCTIONAL BAUHAUS」と題して開催。アールデコのにおいを残すパレ・ド・トーキョーを舞台に、最新コレクションを披露した。パレ・ド・トーキョーは、20年前、エディがディオール オム(DIOR HOMME)のショーを開催した縁のある場所。彼の20年の歩み、そしてファッションシーン、メンズウェアにもたらしてきた革新を、ゲストの記憶に焼き付けるかのようなランウェイとなった。