ディースクエアード(DSQUARED2)の2023年春夏メンズコレクションが発表された。
今季のインスピレーション源となったのは、イージーゴーイングな姿勢で海へ繰り出す“ジャマイカ人サーファー”。気楽で陽気、ちょっぴり風変わりな彼のキャラクターは、エフォートレスで心地よいシルエットや派手なカラーリング、遊び心溢れる柄使いにそのまま反映されている。
サーファーらしく、コーディネートにはどこかラフなムードが漂う。本来フォーマルなアイテムであるジャケットを、陽気なマルチボーダーのニットやトロピカルな花柄のバミューダパンツ、“サーファーの必需品”である腰巻きのサロンでカジュアルに着崩したルックがその好例だ。小物にも、つば広のストローハットや軽快なサンダルをチョイスし、肩肘を張らない抜け感を演出している。
目を惹いたのは、種類豊富なデニム素材のアイテムだ。パッチワーク風のセットアップから大葉のアップリケを配した70年代のフレアパンツ、パンキッシュなメタルアイレットを飾ったGジャン、タトゥーデザインのプリントが入ったモーターサイクルジャケットに至るまで、実に多種多様なデニムアイテムが提案されている。
海から上がったサーファーは、颯爽とバイクに乗りこむ。そんなイメージからか、随所にワイルドな“バイカーウェア”がミックスされていたのも印象的だ。たとえば、レザーのバイカージャケットには、“ホンダ”を象徴する赤いパッチとストライプの帯をオン。ボトムスにはパンチング加工を施したデニムショートパンツ、足元には重厚なブーツと、バイク乗りの定番アイテムを盛り込んでいる。
カラーパレットは、落ち着いたアースカラーをベースに、ジャマイカ国旗の3色であるイエロー、ブラック、グリーンをプラス。ルック後半に向かうにつれ、ミントやマゼンタ、ベビーブルーなど淡くポップな色彩が溶け込んでいく。
今シーズンを象徴するミニサイズのクロスボディバッグは、首から掛けることでよりアクセサリーライクに。サーファーが最低限の必需品を持ち運べるようにと、手のひらサイズに仕上げたのだという。ピンク、イエロー、ブラックなどとカラーバリエーションも豊富だ。