2013年12月14日(土)、英国シューズブランドの「チャーチ(Church's)」が、東京 表参道に日本初となる旗艦店をオープン。新しいショップのデザインは、建築家ロベルト・バチョッキにより手がけられた。
総面積95平方メートルの新店舗の外観は、周囲をオーク材で美しく飾った大きな窓のファサードが印象的。内装には床にブラックウォールナットの板材を使用し、落ち着いた雰囲気を作り出している。
メンズとレディスのコレクションを扱う1階には、オーク材のインテリアとミラーが交互に配置され、オーク張りのエレガントな階段から通じる2階では、アクセサリーのコレクションを取り扱う。
クリスタルとウッドのカウンターとグリーンの革張りのチェアーが備え付けられ、より商品の高級感を感じられる店内デザインが特徴。また、その店内ではメンズ、レディースのシューズだけではなくウェアも展開。ブランド創立140周年を記念した、アイコニックな王冠モチーフの限定シューズも発売される。ロイヤルブルーのベルベット素材を使用したシューズは、日本ではメンズは10足、レディスは9足の限定発売。
1873年、英国ノーサンプトンにて設立したチャーチは、以来メンズおよびレディスの高級フットウエアの製造販売ブランドとして世界をリードしている。 中国、香港、シンガポールの新ショップオープンに続き、表参道店がオープンすることで、アジアでのブランドの存在感はより確固たるものに。チャーチは、1999年にプラダ・グループ傘下に入り、現在は同グループの完全子会社となっている。
【ショップ情報】
チャーチ 表参道店(Church's Omotesando)
住所:東京都渋谷区神宮前5-8-1
営業時間:月-木 11:00~20:00、土・日・祝・祝前 11:00~21:00
売り場面積:95㎡
取り扱いアイテム:メンズとレディスのシューズ、アクセサリー、ウェア
TEL:03-3486-1801
【アイテム情報】
創立140周年記念シューズ ¥50,400
限定個数:メンズ10足、レディース9足
■チャーチの歴史
1873年、チャーチはトーマス・チャーチとその3人の息子であるアルフレッド、ウィリアム、トーマス ジュニアが設立。1675年よりハンドメイドで紳士靴製造を家業としてきた経験をベースに彼らが立ち上げたブランド。
チャーチの本拠地は、中世より革製品と靴産業で栄えてきたイギリスのノーサンプトン。設立から数年で、チャーチは小さな職人工房から高級フットウエアのベンチマーク企業へと成長し、地元はもとより、ファッションに敏感なロンドンやその他のヨーロッパの都市でもその名を響かせるようになった。20世紀より新しい市場を求めて、アメリカやカナダ、南米などの地域へ輸出を拡大し、1921年にはロンドンにチャーチの1号店が誕生した。
1957年に設立した新工場は、現在においてもチャーチの本社として機能している。1965年には女王エリザベス2世が同工場を視察し、優れた輸出功績に対して、英国女王賞が授与された。この受賞により、チャーチは国際的なブランドとしての地位を築いたと言える。
そして1999年、チャーチはファッション業界を牽引するプラダ・グループに買収された。英国の伝統を尊重することを前提としたプラダ・グループからの買収の申し出に、ブランドのビジネスチャンス拡大を考えていたチャーチが応じる形でパートナーシップを締結。新たに設けた戦略ガイドラインに基づき、製造面での効率化と、コレクションや新商品の企画に対するマーケティング面からのアプローチが導入されたことにより、製造規模のさらなる拡大と、伝統のラインを守りながらシーズンに応じたモダンなスタイルのコレクション製作をすることが実現した。
これまでにチャーチは世界中の重要な国際都市に、新ストアをオープンしている。2001年にミラノ(ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア)、2002年にパリ(サントノーレ通り)、ローマ(コンドッティ通り)、サンモリッツ(パレスアーケード)、2003年にニューヨーク(マディソン街)、さらにヴェニス、エディンバラ、リーズ、シカゴなどにショップを構えている。2008年からはアジアでの小売事業の拡大に力を入れており、2013年末までに香港、シンガポール、上海、東京に新ストアをオープンする。