エトセンス(ETHOSENS)の2010-2011A/Wコレクション。テーマは「COVER OF LIFE - What wraps you? -」
母体で生命を授かりこの世に誕生するまでをイメージすることから今回のコレクションが誕生。究極の安心に包まれたこのスペースは、母親に優しく守られた体内の赤ん坊のプリントを施したTシャツにより象徴的に表現されている。
人は神秘的で傷つきやすく、かけがえの存在。衣服を身にまとう行為を、身体のみではなく精神をカバーするととらえ、"COVER OF LIFE / What wraps you?"(生命のカバー/あなたは何に包まれていますか?)という発想に至った。
「人はとても弱い存在で、何かにラップされて生きている。それは愛かもしれない、虚栄かもしれない。フェンスかもしれない…。」という考えについて語るデザイナーの橋本氏。「包まれる」をキーワードに、ディテールには様々なユニークなシカケがほどこされている。
例えば「フェイク」という言葉も自分を守るための行為。そんな発想からシャツにはベストをモチーフとした「フェイク」を施した。生地を2層にすることでブラートに包まれているような雰囲気のジャケットは光によって様々な表情を見せてくれそう。その他にも、テーラードのジャケットの生地の中に入れた綿、フェンスをモチーフとしたパンツやパーカーなどに表現されている。