横浜のレトロスポット巡りで欠かせないのが、山手エリアに佇む7つの西洋館。「外交官の家」は、その中で唯一、国の重要文化財に指定されている建物だ。
1910年に明治政府の外交官・内田定槌の邸宅として建てられた「外交官の家」は、塔屋がつく木造2階建て。華やかな装飾が特徴のアメリカン・ヴィクトリアンの影響を色濃く残す施設で、ステンドグラスやランプなど各部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動アーツ・アンド・クラフツの影響も見られる。
「ベーリック・ホール」は、イギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅として1930年に設計された洋館。ぬくもりのあるスパニッシュスタイルを基調とし、外観は玄関の3連アーチや瓦屋根をもつ煙突など多彩な装飾が施されている。
また施設内では、開放感あふれるリビングルームや重厚な天井が目を引くダイニングルーム、フレスコ画技法を用いた青い磨き壁が彩りを添える令息寝室など、ノスタルジックなムードが漂う部屋を見学できる。
横浜のレトロスポットを巡った記念に、横浜発祥の“レトロ可愛い”お土産をゲットしてみてはいかが?楽しい横浜散策の思い出を振り返るきっかけにもなりそうだ。
日本ではじめて石鹸づくりに成功したのは、横浜出身の堤磯右衛門。「磯右ヱ門SAVON」は、今も開港資料館に残る堤石鹸の型をもとに、表面のレリーフまで忠実に再現した復刻版のオリジナル石鹸。レトロでおしゃれなパッケージに入っているので、ギフトとしても喜ばれそうだ。
パリの街に紛れ込んだかのようなレトロでかわいい内装の「パティスリーパブロフ元町本店」は、パリで活躍したパティシエが手掛けるスイーツを展開。
“まるで生ケーキ”のような、フルーツやナッツ、チョコレート、クリームなどで飾られたパウンドケーキや、ギフトにもぴったりなカラフルな見た目の焼パウンドケーキを販売している。
「ウチキパン」は、元町エリアにある老舗パン屋。前身となる1888年創業の「横浜ベーカリー宇千喜商店」は、大型型焼食パンを日本で初めて販売した「ヨコハマベーカリー」を引き継ぐ形でスタートしており、「ウチキパン」は食パン発祥のパン屋ともいえる。
広々とした店内には食事パンから菓子パンまで幅広く揃うが、ぜひ試してほしいのが「ウチキパン」の名物「イングランド」。ホップを使った発酵種により、長い時間をかけて手作りした“もっちり”とした食パンだ。女神が描かれたレトロなショップ袋に入れてくれるのも嬉しい。
横浜には、今回紹介した建築やショップ以外にも“レトロ可愛い”を体感できるスポットが盛りだくさん。外国を旅する気分で横浜散策を楽しめば、自然と感性が磨かれて、もっと魅力的な自分に出会えるかも。ぜひ一度、訪れてみてはいかがだろう?
【施設詳細】
■「ホテルニューグランド」
住所:神奈川県横浜市中区山下町10本館1階
コーヒーハウス ザ・カフェ営業時間:10:00~21:30(L.O. 21:00)
※コースのラストオーダーは20:30
■「馬車道十番館」
住所:神奈川県横浜市中区常盤町5‒67
喫茶室営業時間:10:00~22:00(L.O. 21:30)
■「バイミースタンド 横浜元町店」
住所:神奈川県横浜市中区元町2-108
営業時間:9:00~18:00(L.O. 17:30)
■「外交官の家」「ベーリックホール」
住所:神奈川県横浜市中区山手町16
営業時間:9:30~17:00
【商品詳細】
■「磯右ヱ門SAVON」
取扱店舗:横浜ランドマークタワー 69階 スカイガーデン「タワーショップ」、横浜マリンタワー 2階「マリンタワーショップ」、横浜赤レンガ倉庫1号館1階「赤レンガ デポ」、シルクセンター1階「エクスポート」
商品例:磯右ヱ門SAVON 3個セット 1,980円
■「パティスリーパブロフ元町本店」
住所:神奈川県横浜市中区山下町105
商品例:オリジナルアソート 7個 1,700円
■「ウチキパン」
住所:神奈川県横浜市中区元町1-50
商品例:イングランド 390円
【クレジット】
モデル/雪見みと スタイリスト/杉山智子 ヘアメイク/Hanako Ishii
コート 108,900円/アンユーズド(UNUSED) その他/スタイリスト私物
ファッションプレスでは、可愛い動物とふれあえる「アニタッチみなとみらい」や空中散歩を楽しめる「ヨコハマエアキャビン」など、「プチリトリート」を楽しめる横浜の癒しスポットも紹介。あわせてチェックしてみて。