大自然や海の幸、歴史的遺産など、心を癒すコンテンツが盛りだくさんの「北陸」。2015年に北陸新幹線が開通して以来、首都圏・関西圏からのアクセスも抜群に。“週末に行ける旅行先”として、身近な存在になった。
今回は、そんな北陸を1泊2日でぐるっと巡る“欲張りモデルコース”を提案。「大人の北陸旅」をテーマに、福井県、石川県、富山県のおすすめスポットを一挙紹介する。北陸の食・体験・自然・アートをたっぷり堪能して、心を満たしてみて。
旅行1日目は、福井県・勝山の食事処「花月楼」でのランチからスタート。実はこちら、明治30年築の有形文化財「旧料亭花月楼」をリノベーションした歴史ある建物。1階は、四季を感じる庭を眺めながらゆっくりとくつろげる空間、2階は明治時代の意匠的建築「傘天井」が広がる大広間になっており、勝山の郷土食材・サトイモを使った郷土料理の御膳や、和テイストのカフェメニューを味わうことができる。
季節の料理を堪能した後は、300年以上の歴史を持つ伝統芸能「勝山左義長」を楽しめるのも大きな魅力。地元のスタッフによる三味線や太鼓の生演奏を聴けば、迫力あるまつりの雰囲気を実際に体感できるはず。
<花月楼>
住所:福井県勝山市本町2丁目6-21
定休日:毎週火曜日、水曜日、年末年始(火曜日は予約者のみ)
料金例:釜炊きボッカケ御膳 3,000円
せっかく旅行に来たのなら、その土地の歴史についても学んでおきたいところ。「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」は、越前国で栄華を極めた朝倉氏について楽しく学べる博物館だ。展示の目玉となるのは、当時の城下町の様子を1/30スケールで表現した巨大ジオラマや、朝倉館の原寸再現、石敷遺構の露出展示、国指定重要文化財を多数含む約500点の出土資料など。博物館限定スタンプも置いてあるので、訪れた際は記念に押してみて。
<一乗谷朝倉氏遺跡博物館>
住所:福井県福井市安波賀中島町8-10
休館日:毎週月曜日、年末年始(休館日が変更になる場合あり)
観覧料:一般 700円、高校生400円、小中学生200円、70歳以上350円
博物館で歴史を学んだ後は、実際に「一乗谷朝倉氏遺跡」へ行ってみよう。福井市の南東約10km、一乗谷にある「一乗谷朝倉氏遺跡」は、戦国期の城下町跡がそのまま残る“日本最大”の中世都市遺跡。遺跡内には、当時の町並みがほぼ完全な姿で発掘・復元された「復原町並み」や、かつての栄華をしのばせる「庭園跡」など、“歴史ロマン”漂うスポットが点在する。中でも、朝倉氏遺跡のシンボル「唐門」は要チェック。春夏秋冬で美しい顔を見せるので、写真撮影ポイントとしてもおすすめだ。
<一乗谷朝倉氏遺跡>
住所:福井県福井市城戸ノ内町28-37
休館日:無休(年末年始をのぞく)
北陸旅行ならではの体験をするなら、石川県の「九谷セラミックラボラトリー」へGO。ここでは、小松市の伝統工芸である「九谷焼」の絵付け体験や、手びねりでの成形体験、ろくろを使った器作り体験などを楽しむことができる。オリジナルの器は、旅の記念や贈り物にもぴったり。館内には多彩な作品が並ぶギャラリーもあるので、気に入った作品はお土産として購入してみて。
<九谷セラミックラボラトリー>
住所:石川県小松市若杉町ア91
休館日:【12月-3月】火・水曜日・年末年始、【4月-11月】水曜日※祝日の場合は開館、翌平日休館。
入館料:一般 300円、学生(高校生以下) 150円
「兼六園茶屋 見城亭」は、日本三名園のひとつ・兼六園にある食事処。世界的建築家・隈研吾による洗練された空間の中、金沢城 石川門の美景を眺めながら、地元の海の幸や山の幸を使用した“ワンランク上の会席料理”を堪能することができる。
コースのうちの数品は、料理人が目の前で仕上げる“ライブキッチン形式”で味わえるのも贅沢。最高のおもてなしと、季節の食材の繊細な味わいや香りを丁寧に引き出した料理で、特別なひとときを過ごしてみては。
<見城亭>
住所:石川県金沢市兼六町1-19
定休日:HPの営業日カレンダーを確認。
※夜の食事は兼六園ライトアップ開催期間のみ。(要予約)