温暖な気候で自然にあふれ、どこか懐かしい風景が広がる瀬戸内海の島々。中国地方からも四国地方からも訪れやすく、“気軽な現実逃避”スポットとしてもおすすめの場所だ。
今回は、広島市~尾道市間にまたぐ5つの島を取り上げる。自分の趣向に合う島旅プランを立てる際、目的地探しの参考にしてほしい。
理想の旅プランにあわせて、あなたが行くべき島をおすすめ。自分にあった旅プランを見つけてみては?
アート好きが行くなら?→生口島
女子旅プランなら?→宮島、生口島、大久野島
歴史を感じるなら?→宮島、下蒲刈島
サイクリングを楽しむなら?→向島、生口島
広島に訪れたなら必ず行きたい観光スポットとしてあげられる、世界遺産・厳島神社のある宮島。広島市内中心地からも電車やフェリーを使って1時間程度で訪れられ、非日常的な景色を堪能することができる。松島、天橋立と並んで日本三景にも登録されているほど、その景色は神秘的で美しい。
特に、その美しさの象徴ともいえるのが厳島神社だ。推古天皇 佐伯鞍職が創建し、現在の社殿は平清盛が造ったものとされる。
日本で唯一、潮の満ち引きのある場所に建つ寝殿造りの社殿群と大鳥居から成り、背景に広がる自然と調和するその景色は、華やかで神秘的。仏教浄土の影響も受けたといういわれから、極楽浄土を体現した建築物としても知られる。大鳥居の眺めは、本殿から眺めるのもいいが、フェリーなど海から眺めるのもまた格別。潮が引いていれば、鳥居まで歩いていくこともできる。
宮島の見どころは、厳島神社だけではない。カップルや家族、友人と訪れても楽しい宮島水族館「みやじマリン」にも訪れてみては。日本国内でも珍しい和風建築の水族館で、館内には350種13,000以上のいきものたちが暮らしている。海獣エリアにはペンギンをはじめトドやアザラシ、コツメカワウソらの姿も。
また、広島を代表する海の風景である牡蠣いかだを再現した水槽もみどころ。ライブプールでは、アシカのライブステージを楽しむことができる。
宮島でお土産を買うなら、またランチ&ディナーを楽しむなら宮島表参道商店街へ。広島土産の定番「もみじ饅頭」は、定番のものだけでなく季節限定のフレーバー、「揚げもみじ饅頭」や「生もみじ饅頭」など種類を変えて楽しむのがおすすめ。
また、おしゃれなカフェも多数あり、瀬戸内の名産品“レモン”を使用したドリンクなども種類豊富に取り揃えられている。お酒好きなら、焼き牡蠣や蒸し牡蠣を買ってビールと味わうのはいかが。
宮島に立ち寄る前後に、JR宮島口駅から徒歩10分ほどの場所にある「島田水産」へと立ち寄ってみては。ここでは、「かき食べ放題」のほか、「かきフライ定食」や「かき尽くし定食」など広島の名産である牡蠣を思う存分味わうことができる。
また広島県で唯一、船上での牡蠣の水揚げ体験も行っている。早朝に漁船で牡蠣いかだに接近し、水揚げ風景を間近で見学。さらに、海側から厳島神社の大鳥居へと向かい、海上から参拝することができる。