大久野島毒ガス資料館は、広島県竹原市忠海町の沖合い約3kmに位置する大久野島に、1988年に建設された資料館。
毒ガス製造の実態や悲惨な事実を後世に伝えるため、関係各所からよせられた当時の資料を展示しており、年間多くの人々が訪れる平和学習の場となっている。かつて大久野島では、旧日本軍の管理下のもと1945年頃まで毒ガスが製造され、当時はその実態が秘匿されていたため、大久野島は“地図から消された島”と呼ばれていた。現在は、休暇村として整備され国民の保養地となり、島内には砲台跡、発電場、毒ガス貯蔵庫など、当時の面影を残す遺跡がわずかに点在している。