企画展「横尾龍彦 瞑想の彼方」が、神奈川県立近代美術館 葉山にて、2023年2月4日(土)から4月9日(日)まで開催される。その後、7月15日(土)から9月24日(日)まで、埼玉県立近代美術館に巡回する。

日本とドイツを拠点とした横尾龍彦、その全貌をたどる

横尾龍彦は、日本とドイツを活動拠点に、瞑想を通じて内奥から沸きあがるイメージを作品化してきた画家だ。1928年(昭和3年)福岡市に生まれた横尾は、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科で学んだのち、制作活動をスタート。1965年(昭和40年)から1年弱ヨーロッパに滞在し、帰国後には聖書や神話を題材とした幻想的な作品で注目を集めている。

1978年(昭和53年)より横尾は、ルドルフ・シュタイナー研究会に参加するとともに、鎌倉の三雲禅堂で禅の修行を開始、西洋の神秘主義と東洋の禅思想の融合を試みるようになった。1980年(昭和55年)にドイツに渡り、やがて書にも通じる力強い筆致を特徴とする抽象画に移行。晩年に至るまで、日本とドイツを往復して活動を展開した。

企画展「横尾龍彦 瞑想の彼方」では、《教会》などの初期の幻想画から、《臥龍》や《アポカリプス》といった後期の抽象画に至る、各時代の絵画作品を紹介。加えて、公開制作の記録映像や聖像彫刻などもあわせて展示し、横尾の活動の全貌に光をあてる。

展覧会概要

企画展「横尾龍彦 瞑想の彼方」
会期：2023年2月4日(土)〜4月9日(日)
会場：神奈川県立近代美術館 葉山 展示室1・2・3a・4
住所：神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間：9:30～17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日
観覧料：一般 1,200円、20歳未満・学生 1,050円、65歳以上 600円、高校生 100円
※中学生以下、障害者手帳などの所持者および介助者原則1名は無料
※企画展「横尾龍彦 瞑想の彼方」の観覧券で、同日にかぎりコレクション展「ジョルジュ・ルオーの銅版画」を観覧可
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日：2月5日、3月5日、4月2日)は、18歳未満の子連れ家族は割引料金(65歳以上のぞく)にて観覧可
※そのほかの割引については問い合わせのこと
※入場制限を行う場合あり
※最新情報については美術館ウェブサイトなどを確認のこと

■同時開催
コレクション展「ジョルジュ・ルオーと銅版画」

■巡回情報
・埼玉県立近代美術館
会期：2023年7月15日(土)〜9月24日(日)
住所：埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
・北九州市立美術館 本館〈会期終了〉
会期：2022年12月17日(土)～2023年1月22日(日)
住所：福岡県北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1

【問い合わせ先】
神奈川県立近代美術館 葉山
TEL：046-875-2800