企画展「宝塚に映画館があった頃。」が宝塚市立文化芸術センターにて、2023年1月29日(日)から2月26日(日)まで開催される。
歌劇や温泉に並び、映画館がまちの顔の一つだった宝塚。戦後1951年には宝塚映画製作所が、1956年には東洋一と謳われた撮影所が設立され、まちなかを出演者や映画関係者が行き交うほど、映画製作に縁の深いまちであった。しかし、テレビなどのメディアや娯楽が発展するにつれ、徐々にまちから映画館が消えた結果、1972年から約27年もの間、“映画館がないまち”へと様変わり。しかし、映画館を求める市民の声を受け、震災復興の再開発事業として1999年に「シネ・ピピア」が満を持して誕生する。以来、多くの映画ファンが通う映画館として愛され続けている。
企画展「宝塚に映画館があった頃。」では、市民から持ち寄られた1945年から1970年頃の街並みの公募写真展示をはじめ、新聞記事や航空写真から、映画館が最盛期だった頃の風景を紹介。その他、当時上映された作品の映画ポスター、映画館跡地をマッピングした地図などの展示を通して、映画館が数多くあった頃のまちの“場所の記憶”を辿る。
宝塚市立中央図書館所蔵の映画ポスターコレクションより、かつて宝塚市内の映画館で上映された作品のポスターを中心に一挙公開。また、映画館があった頃の風景が分かる絵はがきなどの資料の展示や、宝塚映画製作所が1964年に製作した宝塚市の広報映像「花のたからづか」の上映を行う。
宝塚唯一の映画館「シネ・ピピア」の映写機や館内を記録した写真、宝塚で紡がれた映画文化を今に伝える活動「宝塚映画祭」の歴史と取り組みを、ポスターなどの資料や映像を通して紹介。過去に存在した映画製作所や複数の映画館があったことで形成された映画への親しみや渇望の感情が、今なお根付き、未来に向けて紡がれていくことを感じることができるだろう。
さらに、「シネ・ピピア」の支配人 景山理によるトークイベント「シネ・ピピア誕生とふたつの映画館を運営すること」を開催する。宝塚における映画館の存在意義や、その魅力について語る。
【詳細】
「宝塚に映画館があった頃。」
会期:2023年1月29日(日)~2月26日(日)
会場:宝塚市立文化芸術センター 2階メインガーデン内
住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-64
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
※ただし1月29日(日)のみ13:00開場
休館日:毎週水曜日
観覧料:一般(高校生以上) 800円、中学生以下 無料
※障がい者手帳提示で本人、付添者1名まで無料
■トークイベント「シネ・ピピア誕生とふたつの映画館を運営すること」
開催日時:2023年2月4日(土)14:00~15:30
場所:宝塚市立文化芸術センター 2階メインギャラリー内 ガーデンハウス
※定員20名 要予約
※2022年度パートナー(有料会員)限定。入場時に会員証を提示。
※予約は、受付開始2023年1月10日(火)10:00~。
宝塚市⽴⽂化芸術センター公式WEBサイトの専⽤フォームより申し込み。
【問い合わせ先】
宝塚市立文化芸術センター
TEL:0797-62-6800